研究課題/領域番号 |
09470363
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
工藤 隆一 札幌医科大学, 医学部, 教授 (70045409)
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研究分担者 |
斉藤 豪 札幌医科大学, 医学部, 講師 (90145566)
寒河江 悟 札幌医科大学, 医学部, 助教授 (00187056)
伊東 英樹 札幌医科大学, 医学部, 助教授 (60136918)
西川 鑑 札幌医科大学, 医学部, 助手 (70295351)
小泉 基生 札幌医科大学, 医学部, 講師 (50244348)
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研究期間 (年度) |
1997 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1999年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1998年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1997年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 婦人科癌 / 組織型 / 浸潤能 / 運動能 / 転移能 / MMP |
研究概要 |
婦人科癌の組織型による浸潤、転移能の相異に関与する因子について検討するために本研究を開始した。そして以下の成果を得た。 1,子宮内膜癌にエストロゲンレセプターを導入し、エストロゲンを投入すると増殖能が高まり、浸潤能が促進される結果を得た。 2、卵巣癌において細胞外マトリックス分解酵素MMP発現と運動能および浸潤能の解析を行い、浸潤能は細胞外マトリックスの分解酵素産生と種類が関係する結果をえた。 3、子宮内膜癌においてE-cadherinとcateninの発現と癌の浸潤・転移は逆の相関を示した。 4、子宮内膜癌の浸潤、転移と癌細胞の運動能に関する研究では、integrinβ1は高運動能細胞株で細胞間に強く発現し運動能との関与を示し、更に運動能にはpreintegrinからintegrinβへの糖鎖付加が考えられた。 5、子宮頚部癌における細胞運動能に関係するCD9の発現を免疫組織学的に検討した。その結果CD9が細胞質と細胞膜に発現している症例は、発現していない症例と比較して有意にリンパ節転移が認められた。 6、卵巣癌細胞の浸潤能に寄与している分子を同定するために、各種細胞外マトリックス分解酵素と浸潤、転移に関係する転写因子の発現を検討した。その結果MMP-2とMT1-MMPが発現し活性型MMP-2が卵巣癌の浸潤に重要であることを示した。しかし他の細胞株ではMMP-1とuPAの両者が発現し活性型MMP-1が分泌され浸潤に関与していることが明らかになった。
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