配分額 *注記 |
11,800千円 (直接経費: 11,800千円)
1999年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1998年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1997年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
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研究概要 |
1.通常の根管治療では治癒しなかった17の難治性根尖性歯周炎の根尖病変を本研究に用いた.これらの病変部からは多くの種類の嫌気性菌が検出された.特にStreptococcus属とPrevotella intermediaはそれぞれ11および3つの病変から検出された.しかし,特定の病原菌を疑わせるような所見は認められなかった. 2.病変摘出後の骨欠損に速やかに骨を誘導するために,非吸収性膜,吸収性膜,およびCalcium sulfateを用いた研究をイヌを用いて行った.術後16週で骨欠損は新生皮質骨に覆われていた.またその厚さは膜およびcalcium sulfate使用群でコントロールより厚かった.非吸収性膜やcalcium sulfateを使用した群では,皮質骨の陥凹が少なく,吸収性膜群やコントロールでは陥凹が大きい傾向があった. 以上より,根尖切除後の骨欠損における治癒に関しては,非吸収性膜を用いたGBR法の方が吸収性膜より優れており,またcalcium sulfateは非吸収性膜の代替となる可能性が示唆された. 3.臨床評価においては,吸収性膜を適用した骨欠損の大きな症例では,術後6ヶ月後のエックス線写真上で,根尖部に透過像が存在し,瘢痕治癒が疑われた.
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