研究課題/領域番号 |
09470465
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
矯正・小児・社会系歯学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
三谷 英夫 東北大学, 歯学部, 教授 (50014220)
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研究分担者 |
佐伯 修一 東北大学, 歯学部・附属病院, 助手 (60271954)
五十嵐 薫 東北大学, 歯学部, 助手 (70202851)
篠田 壽 東北大学, 歯学部, 教授 (80014025)
平藤 雅彦 北海道医療大学, 薬学部, 助教授 (20142987)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
8,100千円 (直接経費: 8,100千円)
1999年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1998年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1997年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
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キーワード | 一酸化窒素 / 歯根膜 / メカニカルストレス / 歯の移動 |
研究概要 |
歯根膜は咀嚼に伴う咬合力や、矯正力などのメカニカルストレスに対して適応し、その恒常性を保っている。本研究では、最近骨におけるメカニカルストレスのメディエーターとして注目されている一酸化窒素(NO)に着目し、NOが歯根膜の適応反応や恒常性の維持に関わる制御因子である可能性を探ることを目的として、in vitroとin vivoの両面から検討した。 【第一部】メカニカルストレスが培養ヒト歯根膜細胞によるNOおよびプロスタグランジン(PGE_2)の産生とこれらの合成酵素(NOS,COX)の遺伝子発現に及ぼす影響 ヒト小臼歯より採取した培養歯根膜細胞に周期的伸展力を負荷したところ、急速で一過性のNO産生が認められた。cNOS遺伝子発現レベルは、伸展力負荷後経時的に減少した。PGE_2産生は経時的に増加した。伸展力負荷後、COX-2遺伝子発現レベルは上昇したが、COX-1遺伝子発現に変化は認められなかった。メカニカルストレスを受けた歯根膜の適応反応には、NOおよびPGE_2がこれらの合成酵素の遺伝子発現を介して関わっていると考えられた。 【第二部】NO合成酵素阻害薬および自発的NO発生剤局所投与が矯正学的歯の移動に及ぼす影響 8週齢のWistar系雄性ラットの上顎左右第一臼歯を頬側に21日間移動させ、左側臼歯部に薬剤を、右側臼歯部に同量の溶媒のみを3日ごとに局所投与した。その結果、L-NAME(10mg/ml)投与群では薬剤処理側の歯の移動が有意に抑制されていた。L-NIO(5mg/ml)投与群では実験期間を通してそのような差は見られなかった。NO発生剤(NOR4,NOC18)投与群では歯の移動が抑制される傾向が見られた。矯正学的歯の移動において、構成型NO合成酵素由来のNOが重要な役割を担っていることが示唆された。
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