配分額 *注記 |
14,800千円 (直接経費: 14,800千円)
1999年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
1998年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
1997年度: 7,600千円 (直接経費: 7,600千円)
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研究概要 |
1.ヒト臍帯動・静脈血管内皮細胞に機械的刺激を与えたところ、細胞増殖が促進された。機械的刺激の付与には、培養細胞伸展装置フレキサーセルを用い、細胞に24%伸展の応力で1日につき6,12,24時間の機械的刺激を与えた。動脈血管内皮細胞は1-5日間の間歇的な機械的刺激(6,12時間/日)により増殖が促進された。一方、静脈血管内皮細胞は1-9日間の連続的な機械的刺激により最も増殖が促進された。 2.血管新生に着目し、その指標として、VEGFとそのレセプター(flt-1,KDR,flt-4)を、mRNAレべルで検討した。臍帯血管内皮細胞に1.と同様の機械的刺激を与えた後、RNAを抽出し、RT-PCR法により比較、検討した。その結果、機械的刺激の時間が長くなるにつれ、VEGF,KDRのmRNAの発現が増加し、逆に、flt-1,flt-4においては、そのmRNAの発現が減少した。 3.ヒト歯肉線維芽細胞に、1.と同様の機械的刺激を与え、細胞数を測定した。その結果、歯肉線維芽細胞では、1-2日間の間歇的な機械的刺激(6時間/日)によって増殖が促進された。 4.組織の修復過程に関与しているフィブロネクチンに注目し、機械的刺激に対する歯肉線維芽細胞のフィブロネクチン産生能を検討した。3%,6%伸展の刺激で24時間細胞に刺激を与えた後、産生量を測定した。その結果、3%伸展において、有意にフィブロネクチンの産生が促進された。
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