研究課題/領域番号 |
09470516
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医療社会学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
信友 浩一 九州大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90037424)
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研究分担者 |
萩原 明人 九州大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (50291521)
今中 雄一 九州大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (10256919)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
7,800千円 (直接経費: 7,800千円)
1998年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1997年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
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キーワード | 医療の質 / 職務満足度 / 病院管理 / 品質管理 / 信頼性 / 妥当性 / 患者満足度 / 多変量解析 |
研究概要 |
【背景と目的】職務満足度の高い医療者は患者満足に好ましい影響を及ぼすと思われるが、職務満足を各職種、各管理レベルで検討した例はまれである。医療提供および職場のシステムを評価し改善するための知見を得るには、包括的な指標よりも、職務に関し多面的な満足度指標を用いることが望まれる。そこで、本研究では医療者の多面的な職務満足度を測定する方法を再検討して関連因子を解析することを目的とした。 【対象と方法】病院医療者の職務満足につき、面接、自由記載アンケート、国内外の文献調査に基づき質問票を構成し予備調査と改訂を経て、既に開発してある自記式質問票を用いて調査をした。職務満足は多軸的に分解し、医療サービスの質、患者との関係、病院の物的資源、病院の人的資源、職場の相互関係、職場における地位、自立・裁量権、職場における敬意、プロとしての成長、個人・生活[報酬,職務の安定性,自由時間,ストレス]、および総合的満足度を、スケール化した。対象病院の内6病院では、医師、コメディカル、事務も対象としたが、調査対象は参加に同意した全国多施設の病院の医療者、経営首脳陣と看護婦、である。 【結果・考察】徹底した内容分析と調査実績の基に既に開発されている質問票による調査結果では、測定学上の高い信頼性と妥当性が確認された。算出された各スケールは病院間の多様なプロフィールを呈示した。また、全般的に職務上の管理レベルによって、高い地位の集団ほど各評価軸において高い満足度を示す傾向が顕著に見られた。対象範囲を広げて調査を行った病院では、医療職種間で有意な実質的な差を検出することができ、多軸的レーダチャートでは同心円を示し、病院間で特徴ある異なるプロフィールを得ることができた。
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