研究課題/領域番号 |
09470539
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
久保 恵嗣 (1998-1999) 信州大学, 医学部, 教授 (80143965)
小林 俊夫 (1997) 信州大学, 医学部・附属病院, 講師 (80020775)
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研究分担者 |
小泉 知展 信州大学, 医学部・附属病院, 助手 (20273097)
藤本 圭作 信州大学, 医学部・附属病院, 助手 (70242691)
本田 孝行 信州大学, 医学部, 助教授 (80238815)
藤井 忠重 医療技術短期大学, 教授 (50020780)
蜂谷 勤 信州大学, 医学部附属病院, 助手 (20303464)
久保 恵嗣 信州大学, 医学部, 講師 (80143965)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
1999年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1998年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
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キーワード | 高地肺水腫 / 個体差 / HLA解析 / 気管支肺胞洗浄 / 肺動脈リモデリング / 肺高血圧 / 運動負荷 / 肺MAC症 / 肺動脈圧 / 高山病 / HLA-typing / ANP / 2,3-DPG / 肺水腫 / 高地 / HLA / 低酸素換気応答能 / 肥満細胞 / 右室肥大 / 低酸素 |
研究概要 |
研究費が継続して交付された平成9年度から平成11年度にかけて以下の研究をおこなった。 1)HAPE既往者でのHLA解析:HLA-DR6が有意に高頻度であり、かつHAPE発症時の肺高血圧の程度がより大であった。 2)肺Mycobacierium avium-complex(MAC)症のHLA解析:肺MAC症には自覚症状や胸部画像所見などから明らかに増悪する症例と無変化の症例が存在する。増悪群(27例)ではcontrol群(100例)に比しHLA-A26が有意に高頻度であった(OR4.05,p<0.0015)。 3)HAPE発症時の気管支肺胞洗浄(BAL)の解析:発症早期に総細胞数、好中球数およびリンパ球数、蛋白およびLDH濃度、IL-1β、IL-6、IL-8およびTNF-α濃度の有意な高値を認め、TNF-α濃度とdriving pressureは有意な正相関を示した。 4)肺動脈リモデリングと肺循環動態:高地順応動物であるpikaは高地に移住したratに比し明らかに径100-200μmの肺動脈の壁厚は薄く、リモデリングはみられず、また低酸素負荷に対する肺循環応答能も低反応であった。 LVRSを施行した重症のCPEでは安静時に肺高血圧がみられ、また組織学的に明らかに肺動脈の壁厚の増加がみられた。その壁厚は安静時の肺動脈圧(Ppa)には相関がみられなかったが、運動時のPpaと正相関した。以上、重症のCPEでは肺動脈リモデリングがみられ運動時のPpaの増加を反映しているものと思われる。
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