研究課題/領域番号 |
09480009
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
体育学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
高橋 健夫 筑波大学, 体育科学系, 教授 (60029725)
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研究分担者 |
岡沢 祥訓 奈良教育大学, 教育学部, 教授 (40110978)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
1998年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1997年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
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キーワード | 授業計画・過程・成果研究 / 授業の質的分析 / 子どもによる授業評価法 / 体育の授業場面 / 学習時間量 / 教師のフィードバック行動 / 技能下位児の学習行動 / 教師の指導性 / 計画・過程・成果研究 / 体育の授業研究 / 介入実験授業 / 学習行動 / 指導行動 / 子どもによる授業評価 |
研究概要 |
授業計画・授業課程・授業成果の全体を視野にいれ、いくつかの体育授業研究を行った。 ここでは主たる3つの研究成果の概要を報告する。 第1に子どもが評価するよい体育授業では、「学習時間量が潤沢に保たれている」「教師によるフィードバック行動が積極的に行われている」という、これまでの研究結果の上に、単元過程を通してみた場合、どのようなパターンが形成されるかを検討した。その結果、子どもが評価するよい授業では、単元が進むに連れて、マネージメント場面や直接的指導場面は減少し、逆に運動学習場面が増大する傾向が明確であった。また運動学習場面が増えるに従って、教師のフィードバック行動が増大する傾向が認められた。 第2に、現在、自発的学習が強調されているが、学習成果に向けて方向づける教材の位置づけや教師による課題の提示が重要でないかという仮説に立って、介入実験授業を試み、プラニング・プロセス・プロダクト研究モデルを適用して観察・分析した。その結果、教師が一定の導き(適切な教材、課題の鮮明化に向けた説明・評価)を発揮した方が学習成果が大きくなることがわかった。 第3に、体育授業では、技能下位児の学習活動が消極的で、学習成果をあげておらず、授業評価も低くなる傾向があるので、技能下位児の学習行動を単元を通じて観察し、状況関連的に分析した。その結果、技能下位児は総じて不適切な課題が与えられていて、また、単元後半になるまで教師の指導がほとんど関与できない事実が明らかであった。仲間との関わりは、教師の指導もあって積極的であったが、課題達成につながっておらず、次第に険悪な関係になっていくことがわかった。 以上のほかに、関連研究を6篇を加え、研究報告書として発刊する。
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