研究概要 |
本研究では,従来定量的に取り扱うことができなかった戦術・技術に関するゲームパフォーマンス映像音声情報を体系的に処理し,その定性的特性からサッカーの戦術・技術理論およびそのコーチングに関する論理を検証すること.およびその結果に基づいて,サッカーに専門的なコーチ養成のための映像音声教材を開発すること,を目的とした。 サッカーの戦術・技術に関するゲームパフォーマンス映像音声情報を体系的に収集し,その定性的特性からサッカーの戦術・技術理論およびそのコーチングに関する論理を検証した。 調査対象:少年団(小学生),ジュニアユース(中学生),ユース(高校生),大学生,プロ(J)リーグ,女子リーグ,男女日本代表チームに層化し,合計約200試合を対象とした。 調査時期:平成10年4月〜平成10年7月。具体的な調査期日は,リーグ,トーナメント,クラブ,チームの年間行事計画に対応させる。全調査期間に1年間を要し,平成9年度から継続した。平成9年度の研究内容の継続に加えて,文部省社会体育指導者資格付与制度のB級およびC級,(財)日本サッカー協会S級コーチ養成カリキュラムに準拠して,サッカーに専門的なコーチ養成のための映像音声教材を開発を試みた。合わせて,調査対象者への結果の還元,(財)日本サッカー協会への結果報告,研究のまとめを行った。 教材作成:教材はサッカーゲームの戦術と技術を区別して,戦術・技術理論体系ならびにそのコーチング論理体系に対応した映像音声データによって構成した。教材はHi-8,VHSおよびDV(デジタルビデオ)を媒体とした。 総括:研究の全体的なまとめをして報告書を作成するとともに,学術雑誌に発表した。
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