研究課題/領域番号 |
09480019
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人文地理学
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研究機関 | お茶の水女子大学 |
研究代表者 |
熊谷 圭知 (熊谷 系知) お茶の水女子大学, 文教育学部, 助教授 (80153344)
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研究分担者 |
松本 博之 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (70116979)
中里 亜夫 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (60044343)
中山 修一 広島大学, 大学院・国際協力研究科, 教授 (30084122)
梅原 弘光 立教大学, 文学部, 教授 (00160325)
西川 大二郎 法政大学, 第一教養部, 名誉教授 (80061018)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
1998年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1997年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
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キーワード | 第三世界 / 地域研究 / 地誌 / 地域理解 / 地理教育 / フィールドワーク |
研究概要 |
「第三世界の地域像の再構築と地誌記述の革新」と題したこの科学研究費による研究会に集ったメンバーは、いずれも地理学に出自を持ち、インテンシンブなフィールドワークに基づきながら、独自の地域研究を模索してきた者ばかりである。 97・98年度に3回ずつ、計6回の研究会合宿を開催する中で、われわれが議論を重ねてきたのは、おもに次の諸点についてであった。 1) 「地誌」とは何か?日本の地理教育、およびアカデミズムの地理学の中で、地誌が果たしてきた役割は何であったのか? 2) 現在の教育現場や一般社会に流通する、第三世界の地域像の問題点は何か?それらを修正するためにはどうすべきか? 3) 第三世界の地誌記述の革新のために必要なの方法論と認識論は、いかなるものであるべきか? 4) 第三世界の新たな地域像を提供するための、新しい地誌を具体的にいかに描くか? これらの諸点についての、われわれなりの考察とその成果は、研究成果報告書に示した。さらに、研究成果を、学界に向けて発信するため、日本地理学会春季大会(1999年3月26-27日、専修大学)にて、同名のシンポジウムを組織し、発表を行なった。同シンポジウムには、地誌や地域研究に関心を持つ地理学者、地理教育者が多数参加し、熱のこもった討論が繰り広げられ、成功裏に終了した。われわれの問題提起が、適切に学界に受け止められ、今後更なる議論が続けられていくことを期待している。今後、われわれは、この研究会で見出された課題ーーフィールドワーク、地域研究、地誌記述とのあるべき関係について、また、地誌記述の革新のために、自然地理学者と人文地理学者の協同がいかになされうるか?、等ーーを、新たな機会を得て、さらに追究していきたいと考えている。
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