研究課題/領域番号 |
09480031
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
赤堀 侃司 東京工業大学, 教育工学開発センター, 教授 (80143626)
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研究分担者 |
中山 実 東京工業大学, 教育工学開発センター, 助教授 (40221460)
清水 康敬 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 教授 (10016561)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1997年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
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キーワード | 共同学習 / メーリングリスト / 問題解決 / インターネット / 会話分析 / 問題解決方略 / 要約文生成 / 自然言語処理 / 議論要約 / 問題解決、 / 共同学習システム / 協同学習 |
研究概要 |
本研究は、メールシステムやWWWにみられる分散型情報環境を、学校教育の中で利用するための基礎研究として、このような環境が学習時の認知過程にどのように寄与するかを明らかにするものである。 研究成果の概要は以下のとおりである。 (1)インターネットを介した文字チャットツール、および中学校の社会科小集団学習時の対話を対象として、共同的な課題解決過程におけるコミュニケーションの様相を、構造的に分析記述する手法を開発し、グルーブ討論の様相を構造的・数量的に分析した。 (2)インターネットのネットニュースの発言内容を要約するシステムを開発した。発言中のキーワードを含む文章をその議論の要約文とする本システムと、人間が判定した要約文とを比較して、本システムが同定した要約文の妥当性を検証したところ、人間の判断にきわめて近い要約文を生成できることがわかった。 (3)インターネットのメーリングリストの発言内容に、上記の要約生成手法を適用した。メーリングリストにおける発言の内容には、論理性がネットニュースより続く、議論の展開がさまざまに進む傾向がみられる。本研究では、テキスト中の新しい情報を示すと解釈できる内容をキーワードとして、発言中のキーワードを含む文章をその議論の要約文とする手法を提案し、人間が判定した要約文とを比較して、本システムが同定した要約文の妥当性を検証した。また、WWW上で閲覧可能なメーリングリストのログ参照インターフェースを開発した。 (4)上記のメーリングリスト発言の要約を対象として、要約の提示が新たな情報提示手法として読解過程に果たす機能の分析を行なった。要約の付与が、電子メール文書の内容の再生実験で結果が向上する傾向があることがわかった。
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