配分額 *注記 |
11,000千円 (直接経費: 11,000千円)
2000年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1999年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1998年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1997年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
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研究概要 |
本研究の目的は,エージェント技術を用いて,日本語教育のための柔軟な協調学習環境を構築することである.我々は,その学習対象として,作文教育を選び,ネットワークを通じて添削作業が可能な学習支援システムを構築した.学習者と教師が協調しながら行う添削作業を,コンピュータを用いて分散環境で可能とするシステムCoCoA(Communicative Correction Assisting System)を構築した.また,実験によりCoCoAの学習環境における添削に必要となる添削記号や支援機能を抽出した.その考察結果をもとに,添削文章の交換方式としてCCML(Communicative Correction Markup Language)を提案した.さらに,システムを試作し,評価実験を行い,CoCoAとCCMLの有効性を示した. また,近年,インターネットの普及により,時間・場所の制約を越えて,様々な国の人々がサイバースペース上で容易にコミュニケーションできるようになってきた.本研究では,ソフトウェアエージェントの介在により,サイバースペースでの言語学習を支援する学習環境Anckleを提案した.Anckleは,コミュニカティブアプローチに基づき,サイバースペース内での母語話者とのコミュニケーションによる言語学習を支援する.また,外国語学習で大きなで問題となる言語転移に着目して,エージェントがコミュニケーションに介入し,学習者の理解状態に合わせて教授を行う.我々は,コミュニケーションギャップモデル(CGM)を提案し,中国人による日本語学習を支援するシステムを試作した.
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