研究課題/領域番号 |
09480040
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
堀 哲夫 山梨大学, 教育人間科学部, 教授 (30145106)
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研究分担者 |
藤井 斉亮 山梨大学, 教育人間科学部, 教授 (60199289)
松森 靖夫 山梨大学, 教育人間科学部, 助教授 (40240866)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1997年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 素材概念 / 理科授業 / 授業モデル / 自己評価 / メタ認知 / 素朴概念 / 概念形成 / つまずき |
研究概要 |
この研究は、子どもの素朴概念を授業に活かすモデルを構築することであった。そのため、まず子どもの素朴概念を明らかにすることができる調査問題を定式化した。これは、理科授業のどの場面でも用いることができるものである。つまり、本研究の授業モデルの特徴は、この調査問題が核となっていることである。具体的には、この調査問題を活かした授業モデルを5つ提案した。第一は、学習者の課題意識を喚起するモデルである。これはどの授業においても用いることができる。第二は、学習者の素朴概念の克服を中心にしたモデルである。第三は、学習者同士の討論への活用を中心にしたモデルである。ここでは、小学校5年生を対象にして、「植物の成長」の授業を実施した。第四は、学習者の考えの変容の把握を中心にしたモデルである。第五は、学習者の認知及び情意面の自己評価を中心にしたモデルである。第四と第五は、それぞれ小学校3年生と中学校1年生に「音」の単元で授業を実施した。その結果、主として次の三点が明らかになった。第一は、これらのモデルが授業において有効に活用できることである。このことは、所定のやり方に従えば、誰でもほぼ同じ効果をあげることができることを意味している。第二は、メタ認知的側面から学習者の自己評価に利用できることである。この方法は、学習者の自己効力感などの育成にも役立つことが明らかになった。第三は、教師の授業評価にも有効であることが明らかになった。この方法によれば、学習者の変容から教師の授業評価を行うことができる。なお、提案したモデルの中で、第二については、未解決の点が多いので、今後の課題としたい。
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