研究課題/領域番号 |
09480059
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
知能情報学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
市川 熹 千葉大学, 自然科学研究科, 教授 (80241933)
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研究分担者 |
畑岡 信夫 (株)日立製作所中央研究所, 主管研究員
井宮 淳 (井宮 敦) 千葉大学, 工学部, 教授 (10176505)
堀内 靖雄 千葉大学, 自然科学研究科, 助手 (30272347)
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研究期間 (年度) |
1997 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
12,300千円 (直接経費: 12,300千円)
2000年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1999年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1998年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1997年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
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キーワード | 実時間音声対話インターフェース / 発話構造推定手法 / マルチエージェント / 曖昧性 / 抑揚情報 / 協調的同時処理手法 / 予測文 / 実時間音声対話インーターフェース / 音声対話インターフェース技術 / 自然対話音声コーパス / ニュース文 / 抑揚 / 句構造 / マルチエージェント方式 / 効率的照合手法 / 強化学習方式 / 音声対話理解 / 発話の維持 / 心理的要因 / 実時間処理法 / プロフィットシェアリング法 / 音声対話 / 自然対話 / 話者交替 / 心理要因 / 抑揚木 / 結合係数 |
研究概要 |
自然な発話を許す対話理解システムは,実時間で応答する機能や、環境(話者を含む)の違いや変動に対し強いことが要求される。 このような要求を実現するために,本研究ではシステム・アーキテクチャとしてマルチエージェント方式の採用を提案している。各エージェントはそれぞれ特有の機能を持たせた;音韻認識機能,抑揚からの発話文構造の推定機能、発話文の予測機能、語彙予測機能、パーザ機能などである。また、本システムの出力は、これらのエージェントの協調結果である。そのための協調処理法も提案を行った。 環境の変化に対応する手法として強化学習を導入し、その例として、音韻認識部にその機能を実現した。入力音声は当然連続音声であるので,連続DP法を利用した学習法を開発した。この効果を単独で評価するために、音韻認識部に対する擬似環境を作り、効果が大きいことを確認した。 抑揚を活用するために,音声の基本周波数と、発話長、ポーズを用いて、発話の文構造を木形式で準実時間で推定する手法を提案した。木構造は、隣接する句の間の結合の強さを表現している。 また、対話中の次発話を予測する手法として、確率的遷移表の値を発話ごとに修正してゆくものと、その経過を利用して学習し、次回以降の対話における予測性能を上げる方式を提案した。 マルチエージェントシステムをサーバ上に構築するためのソフトウェア技法も合わせて開発した。これらの新手法の組み合わせにより、実時間で安定な対話システムの実現の基礎を構築した。道案内システムを例題として、その効果を確認している。また、対話システムを応用するシステムとして、視覚障害者対応のWWW音声ブラウザなどの検討も進めた。
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