研究課題/領域番号 |
09480060
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
知能情報学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
堀 浩一 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (40173611)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
10,200千円 (直接経費: 10,200千円)
1998年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1997年度: 8,700千円 (直接経費: 8,700千円)
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キーワード | システム統合 / 人工知能 / 発想支援 / 知識処理 / 要求分析 / 要求工学 / 設計支援 / システム工学 |
研究概要 |
システム統合初期の段階における、人間のメンタルワールドとシステムの物理世界の間の橋渡しを行うためのシステムの構築と実験を行うことが、本研究の目的である。そのために、発想支援システムと知識処理システムを結合したシステムを、本科研費により購入したワークステーション上に、構築した。 まず、人間が実際にどのようなシステム統合を行っているかを観察した。観察の対象は、宇宙機の設計過程である。その結果、次のような知見が得られた。 ・人間は、しばしば、システム統合あるいは設計の問題点を見落とす。 ・人間は、せっかく把握していた問題を忘れてしまうことがある。 ・設計の計画の作成、問題の把握、知識の獲得、設計案の作成は、どれひとつとして固定されていない。設計者は、設計支援システムに頼らず、計画の変更や問題の把握の変更を口頭伝達あるいは文書による通知だけで行ってしまう。それが重大なミスの原因になりうる。 これらの問題を本研究で構築したシステムが解決することを、実験により実証した。 システムの扱う例題として、宇宙機の設計をとりあげた。システムは、自然言語処理とともにドキュメントを残す環境から得られるテキストとテキストの距離、テキストが入力された時刻(履歴情報)を利用することにより、 ・ドキュメントから問題として書かれながらもその後取り上げられていないものを探す ・ドキュメントから計画と設計進行の記述を探す ことができ、これらにより、上記の人間のミスを防ぐことができる。システムを使う場合と使わない場合を比較することにより、システムの効果を定量的に確かめることができた。
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