研究課題/領域番号 |
09480155
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
構造生物化学
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研究機関 | 藤田保健衛生大学 |
研究代表者 |
千谷 晃一 藤田保健衛生大学, 総合医科学研究所, 研究員 (60179942)
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研究分担者 |
浜子 二治 藤田保健衛生大学短期大学, 衛生技術科, 助教授 (80180933)
林 宣宏 藤田保健衛生大学, 総合医科学研究所, 助手 (80267955)
松井 太衛 藤田保健衛生大学, 総合医科学研究所, 講師 (90183946)
藤村 吉博 奈良県立医科大学, 輸血部, 教授 (80118033)
松原 守 藤田保健衛生大学, 総合医科学研究所, 助手 (90288481)
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研究期間 (年度) |
1997 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
7,400千円 (直接経費: 7,400千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1998年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1997年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
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キーワード | フォンビルブランド因子 / 蛇毒タンパク質 / 血小板凝集 / ビチセチン / コーシャギン / メタロプロテナーゼ / ジスインテグリン / 一次構造 / フォンビルブランド因子(vWF) / vWF活性化因子 / 生理的vWFプロテナーゼ / フォンビルブラント因子(vWF) / 胎盤特異的ectoATPDase / フォンビルプラント因子(vWF) / 血小板GPIb結合タンパク質 / ビチスセチン / ハリスターゼ / マムシギン / 血小板膜糖タンパク質(GP)Ib / GPIb結合タンパク質 |
研究概要 |
1)フォンビルブランド因子(vWF)及び血小板粘着、凝集に関連した蛇毒タンパク質の構造-機能に関する研究。vWFに作用して、その血小板粘着、凝集作用を調節する蛇毒タンパク質を中心に研究を進め、種々の新規蛋白質を発見、それらの構造-機能相関を明らかにした。a)vWFに特異的に結合する蛋白質を、19種の蛇毒から探し、B.arietans蛇毒よりin vitro vWF活性化因子(ビチセチン)と、N.kaouthia蛇毒よりvWFの特定部位を切断する新しい高分子量メタロプロテナーゼ(コーシャギン)を同定し、それらの全アミノ酸配列を決定した。ビチセチンは類似の活性を持つボトロセチンとの相同性が低かったが、vWFのA-1ループドメインの種々の変異体を発現させ、ビチセチンとの結合能を解析した結果、ボトロセチン結合部位の近傍に結合する事が判明した。コーシャギンはプロテナーゼ、ジスインテグリン様、Cys-richドメインから構成され、Cys-richドメインにRGDモチーフが存在することが判明したので、合成ペプチドを用い、ジスインテグリン作用のあることを同定した。b)A.halys blomhoffii(日本マムシ)蛇毒よりGPIbに結合し、血小板凝集を惹起する成分(マムシギン)を精製し、そのα,β鎖のcDNAを単離して、前駆体蛋白質の全アミノ酸配列を予測した。同じ蛇毒からセリンプロテアーゼ(ハリスターゼ)も精製し、全アミノ酸配列を決定すると共に、キニノーゲンからブラジキニンを遊離する事を明らかにした。 2)ABO血液型抗原を持つヒト血漿vWFの由来。vWFは血液型糖鎖を持つ血漿蛋白質であるが、血液型不適合の骨髄移植の際に、その血液型がドナーの血液型に変化しないことから、血漿中のABO血液型抗原を持つvWFは血管内皮細胞由来のものと推測した。
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