研究課題/領域番号 |
09480162
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能生物化学
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
野澤 義則 岐阜大学, 医学部, 教授 (10021362)
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研究分担者 |
坂野 喜子 (板野 喜子) 岐阜大学, 医学部, 講師 (50116852)
中島 茂 岐阜大学, 医学部, 助教授 (60188935)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
15,000千円 (直接経費: 15,000千円)
1998年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
1997年度: 10,200千円 (直接経費: 10,200千円)
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キーワード | ホスホリパーゼD / 遺伝子クローニング / 細胞機能 / 増殖 / アポトーシス / 分化 / ホスホリバーゼD / チロシンキナ-ザ |
研究概要 |
ラットホスホリパーゼD(PLD)遺伝子(rPLD1a,1b,D2)をクローニングし、遺伝子座を決定した。PLDの機能解析を行う手がかりを得るため、各種細胞刺激時のPLD活性とmRNA発現の変化を調べた。ラット好塩基球性白血病RBL細胞では、3種のPLDmRNAが発現しているが、ARFやCDC42などの低分子量G蛋白質依存性PLD1活性がセロトニン分泌と関連性が強いことを示した。ヒト前骨髄性白血病HL60細胞ではRho,PKC依存性PLD1が主に発現しており、好中球様細胞への分化誘導過程ではPLD1,PLD2mRNAの上昇とRho,PKCによる活性上昇を示し、PLD活性が転写レベルで調節を受けている可能性を示した。また、C6グリオーマー細胞では2種類のPLDmRNAが発現しており、神経系突起伸長を伴う分化誘導過程でPLD活性の上昇とPLD1mRNAの増加が見られた。一方、C6細胞やRBL細胞のセラミドによるアポートーシス誘導過程ではPLD1mRNAレベルとPLD活性の顕著な減少がみられた。これに対して、オレイン酸で活性化される脂肪酸型PLDを主に発現しているTリンパ球Jurkat細胞では、アクチノマイシンDによるアポトーシス誘導時に、PLD活性は逆に上昇した。また、ラット褐色細胞腫PC12には脂肪酸型PLD活性が高く、低酸素によるアポトーシス誘導時には、スフィンゴミエリナーゼの活性化によるセラミド産生が関与しており、PLD活性の上昇が観察された。PC細胞ではH_2O_2刺激による強いPLD活性化に、Ca^<2+>依存性チロシンキナーゼの関与が示唆された。また、肝細胞核にARF型と脂肪酸型PLDが存在し、再生肝の核ではARF型PLDのみが一過性の上昇を示した。以上の結果より、PLDアイソフォームは異なる細胞機能調節に関与している可能性が示唆された。
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