研究課題/領域番号 |
09480236
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経・筋肉生理学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
八尾 寛 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (00144353)
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研究分担者 |
阿部 高明 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (80292209)
梅宮 正志 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (50271911)
河 和善 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (70125839)
石井 邦明 山形大学, 医学部, 助教授 (10184459)
佐伯 修一 愛媛大学, 保健管理センター, 教授 (80145078)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
12,700千円 (直接経費: 12,700千円)
1999年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1998年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
1997年度: 5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
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キーワード | ノルアドレナリン / アドレナリン性受容体 / グアニル酸シクラーゼ / cGMP / G-キナーゼ / リン酸化 / 伝達物質放出 / シナプス前終末 / サイクリックGMP(cGMP) / 一酸化窒素 / プロテインキナーゼ / 開口放出 / シナプス可塑性 / カルシウム |
研究概要 |
ニワトリ胚毛様体神経節の巨大シナプス前終末において、ノルアドレナリンが、α-アドレナリン性受容体ともβ-アドレナリン性受容体とも異なる未知のアドレナリン性受容体を介して、シナプス前終末からの伝達物質放出を増強した。この応答の細胞内シグナル伝達系を解析し、以下の結果を得た。(1)cGMPが、ノルアドレナリン増強のセカンドメッセンジャーとして機能している。(2)cGMPはPKGを活性化し、開ロ放出関連蛋白のリン酸化を介して、細胞内Ca^<2+>センサーのCa^<2+>受容能を増大させることにより、シナプス小胞のCa^<2+>依存性開口放出を増強する。(3)ノルアドレナリンの作用が一酸化窒素を介さない。ゆえに、このアドレナリン性受容体は、薬理学的性質のみならず共役する細胞内シグナル伝達系においても、現在までに報告されているアドレナリン性受容体と異なる新しい受容体(GC-アドレナリン性受容体)であると結論される。GC-アドレナリン性受容体が膜結合型グアニリル酸シクラーゼであるとの仮説に基づいて、受容体cDNAをクローニングし、構造を決定することを試みた。中脳Edinger-Westphal(EW)核cDNAをテンプレートとしてPCR増幅し、膜型グアニル酸シクラーゼretinal guanylyl cyclase2(GC2F)のホモログを確認した。GC2Fは生理的なリガンドの知られていないいわゆるorphan receptorなので、これがGC-アドレナリン性受容体そのものであるのかは今後の研究課題である。
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