研究課題/領域番号 |
09480250
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医用生体工学・生体材料学
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研究機関 | 東京大学 (1998-2000) 東京医科歯科大学 (1997) |
研究代表者 |
石原 一彦 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (90193341)
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研究分担者 |
岩崎 泰彦 東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所・素材部門, 助教授 (90280990)
渡辺 昭彦 東京医科歯科大学, 医用器材研究所, 助手 (30126263)
田中 志信 山形大学, 工学部, 助教授 (40242218)
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研究期間 (年度) |
1997 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
8,500千円 (直接経費: 8,500千円)
2000年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1999年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1998年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1997年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
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キーワード | 生体膜類似構造 / 医用ポリマー / 血液適合性 / MPCポリマー / 血小板粘着 / タンパク質吸着 / 自由水 / 表面 / 材料化学的特性 / リン脂質極性基 / 血小板の機能 / 医用材料 / 生体適合性ポリマー / リン脂質ポリマー / 自己組織化 / 細胞粘着 |
研究概要 |
本研究は医療デバイスに要求される基本的な性質である血液適合性を付与するための新規医用ポリマーを、生体内のリン脂質分子の吸着状態をポリマーにより制御して生体膜類似表面を構築するという新しい概念に基づいて分子設計・合成することを目的とした。具体的には、リン脂質極性基を有するメタクリル酸エステル(MPC)を用いて新規ポリマーを設計、合成した。さらに材料としての安定性や造膜性に優れた分子構造を規定した。合成したMPCポリマーと血液との相互作用を細胞、タンパク質、リン脂質さらには水といった各階層ごとに分けて解析し、MPCポリマーの特性発現に重要な因子を探索した。MPCを一成分とするポリマーを、全体の親-疎水性バランス及びシークエンスについて考慮し合成した。既存の医療デバイスに対して被覆材あるいは添加材として利用することを目的に、溶解性、造膜性、分散性及び機械的強度などの材料特性に優れ、その表面が良好な血液適合性を発現できるようなポリマー構造を探索した。MPCポリマー中の水の構造についても、自由水分率の測定より議論した。In vitroにおいてウサギあるいはヒトの血漿及びタンパク質の単独溶液からのタンパク質の吸着、活性化反応を吸着成分の種類、分布、配向及び変性の観点から評価した。さらにこの検討をex vivo、in vivoに拡張して行ない血液との反応が温和なポリマー構造を特定した。これらの検討の結果、MPCポリマーは表面に多くの自由水を維持できるために、タンパク質と接触した際にその構造変化を抑制することが明らかとなった。これがタンパク質吸着を抑制する要因として重要であることを示すことができた。また、MPCポリマーを既存の材料に複合化させることにより、表面の血液適合性を大幅に改善できることが明らかとなった。
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