研究課題/領域番号 |
09490031
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
広領域
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研究機関 | 千葉工業大学 |
研究代表者 |
大橋 力 千葉工業大学, 工学部, 教授 (90015652)
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研究分担者 |
河合 徳枝 国際科学振興財団, 研究開発部, 専任研究員 (50261128)
仁科 エミ メディア教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (20260010)
山崎 芳男 千葉工業大学, 工学部, 教授 (50245263)
八木 玲子 国際科学振興財団, 研究開発部, 専任研究員 (80281591)
不破本 義孝 四日市大学, 環境情報学部, 講師 (60261129)
小田 晋 国際医療福祉大学, 医学部, 教授 (90049156)
定藤 規弘 福井医科大学, 高エネルギー医学研究センター, 講師 (00273003)
米倉 義晴 福井医科大学, 高エネルギー医学研究センター, 教授 (60135572)
柴崎 浩 京都大学, 医学系研究科, 教授 (30037444)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
12,500千円 (直接経費: 12,500千円)
1999年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1998年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1997年度: 5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
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キーワード | 高周波 / ポジトロン断層法 / 脳磁図 / 脳波 / 脳内生理活性物質 / ポジトロン断層法(PET) / 脳磁図(MEG) / 脳内神経伝達物質 / 高周波成分 / PET / 感性 |
研究概要 |
この研究では、可聴域上限(20キロヘルツ)をこえる高周波成分が人間の脳に及ぼす影響を、原理のことなる複数の手法によって多元的に解明し、そのメカニズムを明らかにすることを目的とする。すなわち、高周波を豊富に含む音響を提示したときに被験者の脳の状態を、ポジトロン断層法、脳磁図、脳波、脳生理活性物質などの代謝状態といった脳機能計測法によって把握し、高周波の受容器や脳への伝達経路などを明らかにすることを目指している。 脳磁図の計測結果が脳波計測結果によって代替できることが確認されたため、主としてポジトロン断層法、脳波、補足的に一対比較法による心理実験、予備実験として脳生理活性物質代謝状態の計測実験を行って、高周波を含む音響が脳に及ぼす影響について検討した。その結果、下記のような成果が得られた。(1)自然の高周波成分が豊富に共存する音響を提示すると、高周波成分をカットした音響を提示したとき、および音響を提示しないときに比べて、脳波アルファ波および脳深部(上部脳幹および左視床)の領域脳血流が統計的有意に増大した。(2)左視床において、脳波アルファ波および領域脳血流の増大が強い相関を示した。(3)高周波成分によって活性が増強された部位は、古典的聴覚系の経路とはことなるため、この現象には古典的聴覚系とはことなる感覚受容器および脳の情報処理系が関与している可能性が濃厚となった。(4)以上の知見を総合して、可聴域上限を超える高周波成分についての2次元の情報入力・情報処理を想定した知覚モデルを構築した。
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