研究課題/領域番号 |
09555015
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
応用光学・量子光工学
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研究機関 | 九州工業大学 |
研究代表者 |
藤居 仁 九州工業大学, 情報工学部, 教授 (70133775)
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研究分担者 |
佐藤 勝 (株)トプコン医科器械, 技術部・課長
小西 直樹 九州工業大学, 情報工学部, 助手 (90284596)
浅野 種正 九州工業大学, マイクロ化総合技術センター, 教授 (50126306)
中坪 信昭 (株)三共, 第一生物研究所, 研究員
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
1999年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1997年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
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キーワード | レーザー応用計測 / 医用電子工学 / 血流計測 / メディカルイメージング / Image Processing |
研究概要 |
レーザースペックルフローグラフィーシステム(以下LSFG)の中核となる無散瞳眼底カメラを、(株)トプコン医科器械事業部の協力を得て改造し、内部にレーザー照射光路と、可動固指標を製作した。眼底画像モニターTVに加えて、カメラ上部に血流観測用のイメージセンサーユニットを取り付けた。マイクロか総合技術センターでは、近赤外光に感度のあるイメージセンサーの開発に着手し、光検出・増幅部に優れた特性のあるものが試作できた。血流測定用ソフトウエアと、測定データを解析するためのソフトウエアを新規に開発した。従来のOS/2上で動作していたものを、Windows95用に移植し、眼底の固視移動情報の自動抽出とそのデータに基づく血流マップの自動合成や結合など、大幅な機能拡張を行った。無散瞳眼底カメラから出てくる眼底観察用のビデオ信号を取り込む専用のビデオキャプチャーボードも新たに開発し、測定部位をパソコン画面に同時表示し、血流マップデータと一緒に記録できるソフトウエアも開発した。ある血管内の血流変動率を数値化(%)できるようにし、高血圧症や動脈硬化症の診断に用いられるように機能拡張を行った。内部固指標の位置を自由に設定できるようにモータードライブ機構を新たに製作し、これまで測定が難しかった黄斑部の血流測定が確実にできるようになった。また最初の測定位置を中心にその周囲4ヶ所に指標を順次移動し、後からマップを合成して広い範囲を観察できるように改良した。本研究の成果を基に(株)トプコンでは製品化計画が具体化し、来春の販売を目標に現在プロトタイプを試作中である。このように科研費の援助を受けた一大学の研究成果が、医療器械として世に出るという例は非常に喜ばしいことであり、これ以上の社会的貢献はないと考えている。
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