研究課題/領域番号 |
09555019
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
応用物理学一般
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
雨宮 慶幸 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (70151131)
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研究分担者 |
長谷川 祐司 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (60282498)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
13,500千円 (直接経費: 13,500千円)
1999年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1998年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1997年度: 9,900千円 (直接経費: 9,900千円)
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キーワード | X線偏光顕微鏡 / シンクロトロン放射 / X線検出器 / X線ポラリメーター / X線二色性 / 偏光顕微鏡 / 空間分解能 / 高分解能X線検出器 |
研究概要 |
X線領域における偏光顕微鏡を観察できるX線偏光顕微鏡を開発し、物質の直線二色性(LD)、円二色性(CD)、直線服屈折(LB)、円服屈折(CB)をイメージングすることが本研究の目的である。X線を用いたX線偏光顕微鏡を実現すれぱ,可視光偏光顕微鏡では観察することのできないエネルギー領域での物質のミクロ構造の異方性を観察することができ、広い分野で応用され得る有用な測定手段となると考えられる。本研究は、(1)高分解能CCD型X線検出器の開発、(2)X線自然直線二色性(NLD)偏光コントラストの観測、(3)X線磁気円二色性(MCD)偏光コントラストの観測、の3つの段残に分けて進めた。 (1)X線偏光顕微鏡の検出器部分である高分解能CCD型X線検出器の開発を行った。その際に、空間分解能を決める大きな要因となるX線蛍光体について、発光効率、発光の場所的不均一性、空間分解能の特性を最適化するために蛍光体の材質、厚さ、塗布方法、塗布する基板などの条件を変えて約30種類の蛍光体の性能評価を行った。その結果、ガラス基板に厚さ10μmで沈殿塗布したGd_20_2SiTb(P-43)で、8μmの空間分解能が得られた。さらに、CCD型X線検出器に非対称反射型Si(111)完全結晶によるX線像拡大機能を組み合わせた結晶拡大器付き高分解能CCD型X線検出器を開発し、空間分解能を1.2μmまで向上させた。 (2)(1)で開発した高分解能CCD型X線検出器を移相子付き波長可変型X線ポラリメーターに組み合わせて、コバルト単結晶のX線自然直線二色性(NLD)偏光コントラストの観測に成功した。この偏光コントラストは、結晶の異方性による吸収率の差をコントラストにしたもので、この波長領域では、世界で初めてのことである。 (3)コパルト多結晶のX線磁気円二色性(MCD)偏光コントラストの初めて観測した。
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