研究分担者 |
田中 拓 名古屋大学, 難処理人工物研究センター, 講師 (80236629)
秋庭 義明 名古屋大学, 工学研究科, 助教授 (00212431)
林 眞琴 株式会社日立製作所, 機械研究所, 研究員
森井 幸生 日本原子力研究所, 材料研究部, 研究員
林 真琴 (株)日立製作所, 機械研究所, 研究員
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配分額 *注記 |
12,400千円 (直接経費: 12,400千円)
1999年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1998年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1997年度: 8,800千円 (直接経費: 8,800千円)
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研究概要 |
1.実用材料の回折弾性定数の推定法を,Eshelbyの介在物理論をもとにしたセルフコンシステントモデルをもとに提案した. 2.日本原子力研究所のJRR-3M原子炉熱中性子導管T2-1に設置された残留応力測定用中性子回折装置(RESA)の高精度応力測定のための改良を行った.残留応力分布測定のため,自動位置決めのためX,Y,Zステージ,シリコンのベント結晶を用いた単結晶の応力集光型単色化機構を開発した. 3.炭化けい素粒子強化アルミニウム合金の負荷応力下での炭化けい素およびアルミニウム母材の相応力の負荷応力に対する変化率は,マイクロメカニックスモデルによる予測と一致した.さらに,アルミナ・ジルコニア複合セラミックスおよびアルミナ・炭化ケイ素複合セラミックスに関して熱残留応力の測定値は,熱膨張係数のミスマッチからEshelby理論で予測される値とほぼ一致した. 4.開発された応力測定システムを用いて,アルミニウム合金の冷やしばめした嵌合材,核融合実験炉(ITER)に使用する超伝導コイルのジャケット材料,さらに溶接部の残留応力分布測定を行い,十分の精度があることを実証した. 5.炭素鋼切欠き材の疲労過程中での残留応力分布を測定し,疲労の進行に伴う特徴的な変化が検出された.さらに,ステンレス鋼配管溶接部近傍のき裂進展に伴う残留応力の再分布を,中性子応力測定法により測定した. 6.中性子応力測定法標準化に向けての提案を行った.
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