研究課題/領域番号 |
09555164
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
交通工学・国土計画
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
清水 英範 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (50196507)
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研究分担者 |
堤 盛人 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (70292886)
森地 茂 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (40016473)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
7,300千円 (直接経費: 7,300千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1997年度: 6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
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キーワード | 古地図分析支援 / 幾何補正 / TINモデル / アフィン変換 / GIS |
研究概要 |
(1) 基準点となりうる地物の整理 江戸朱引内全域にわたり、古地図と現代図との目視による対照を行い、TINの位相を保持している基準点となる地物300点を整理した。 (2) TINを拡張した幾何補正手法の有効性と限界の確認 TINとアフィン変換を統合した幾何補正手法を従来の常套手段である多項変換等と比較し、その有効性を確認した。また、TINとアフィン変換を統合した幾何補正手法の限界を例示し、TINと多項変換を統合した幾何補正手法との比較も行った。本研究においては線形街路の多い江戸城下町を対象としていることから、TINとアフィン変換を統合した幾何補正手法を用いている。 (3) 古地図分析支援システムに要求される機能の確認 都市計画史等の文献を調査することにより、古地図分析支援システムとして要求される機能を確認した。 (4) 古地図の土地利用図の作成 TINとアフィン変換を統合した幾何補正手法により天保御江戸絵図(1843)を朱引内全域にわたり幾何補正し、大名屋敷や神社・仏閣などの土地利用ごとにポリゴン化した。これにより、現在の文京区に相当する地域の土地利用図の作成を行った。 (5) 古地図分析支援システムの有効性の確認 幾何補正した古地図の構成要素をベクター化することにより、古地図の定量的分析を支援することが可能となる。さらに、現代のGISデータを用い、当時の空間的状況と地形との関係を分析することが可能となる。(3)において確認したGISの機能を用い、(4)において幾何補正した天保御江戸絵図を対象に、主要街道の縦断線形の分析、標高・地形と土地利用の関係の分析、眺望に関する分析を行い、システムの有効性を確認した。眺望に関する分析においては、CG技術を用い鳥瞰図の作成も行った。
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