研究課題/領域番号 |
09555245
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
触媒・化学プロセス
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
小宮 三四郎 (小宮山 三四郎) 東京農工大学, 工学部, 教授 (00111667)
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研究分担者 |
小峰 伸之 東京農工大学, 工学部, 助手 (90302918)
平野 雅文 東京農工大学, 工学部, 講師 (70251585)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
5,900千円 (直接経費: 5,900千円)
1999年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1998年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1997年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 超微粒子 / シロキソ基 / 水素化分解 / 白金 / 超微粒子高分散フィルム / コロイド / 有機金属錯体 / 担持触媒 / 白金シロキソ錯体 |
研究概要 |
遷移金属超微粒子は、触媒、磁気・電子材料、光学材料、抗菌材料や金属薄膜などの多様な応用が検討されており、今後その需要が急速に高まると考えられている。しかし、その調整方法は、バルク金属の粉砕やスパッタリングによる方法、レーザーや紫外線による金属酸化物の還元、金属塩の化学的還元などに限られているため、大量かつ安価に合成可能な真に実用的な合成方法が求められている。また、高度な物性制御を行うためには、二次粒子などの形成がない温和な条件下で均一粒系の超微粒子を作成する必要がある。本研究では新規なシロキソ白金ム錯体Pt(Me)(OSiPh_3)(cod)(1)が、室温以下、1atmの水素との反応により容易に水素化分解されることを利用して、ポリ塩化ビニルやポリメチルメタクリレートなどのポリマー担体に分散し、水素化分解することにより金属超微粒子を作成し、超微粒子の評価とその粒径制御を行う目的とした。錯体1とポリ塩化ビニルに混合溶液をカバーガラスまたはテフロンシートに塗布し、真空乾燥した後に水素化分解することでポリマー中に白金超微粒子が高分散したフィルムを作成することに成功した。 この白金超微粒子高分散フィルムは、TEMおよびESCA分析により、0価の白金超微粒子であることが明かとなった。白金超微粒子の粒径は、担持率が低くなるにつれて小さくなり、0.51wt%の白金・ポリ塩化ビニルフィルムでは平均粒径が2.0(5)nmであった。さらに、粒径は温度および水素圧が低くなるにつれて小さくなることが明らかになった。
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