配分額 *注記 |
12,500千円 (直接経費: 12,500千円)
2000年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1999年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
1998年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1997年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
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研究概要 |
本研究は、モレキュラーインプリンティング法により合成した人工エレセプターを、固相抽出、HPLCなどの分離媒体として応用し、標的農薬を特異的に濃縮・分析するための新しいアフィニティ分析システムを開発することを目的とした。 平成9年度は、トリアジン系除草剤であるアトラジンを認識する人工エレセプターをモレキュラーインプリンティング法で合成する際、コンビナトアルケミストリーの概念を利用して,効率よく高性能の人工レセプターが合成可能かどうか検討した。平成10年度は,9年度の成果を基に,ポリマーの合成と評価を自動化したモレキュラーインプリントポリマー自動合成・評価システムを完成させ,コンビナトリアルアプローチを利用した新しい人工レセプターの合成法を確立した。平成11年,12年度は,実試料に対する適応を試みた。実際に河川水や土壌中の残留アトラジンのアフィニティー固相抽出の手順を検討し,方法として確率立させた。この研究の過程において,モレキュラーインプリンティングを行う際,アトラジンを鋳型分子として用いると,除ききれなかったアトラジンが固相抽出中にわずかずつ漏出し,分析結果に影響を及ぼすことが明らかとなったが,アルキルメラミン誘導体などのダミー鋳型分子を用いて,モレキュラーインプリンティングを行うことで,この問題を克服できることが示された。
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