研究課題/領域番号 |
09555267
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
工業分析化学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
鈴木 孝治 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (80154540)
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研究分担者 |
山森 伸二 日本光電工業(株), 開発部, 課長(研究職)
志智 雄之 日産アーク(株), 研究部, 表面分析室長(研究職)
小池 康博 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (60161840)
久本 秀明 Keio University, Fac. Sci & Tech, Research Associate (00286642)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
13,300千円 (直接経費: 13,300千円)
1999年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
1998年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
1997年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
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キーワード | イオノフォア / イオン分析 / オプトードプローブ / ケミカルセンサー / センサーデバイス / センシング色素分子 / 微細化光ファイバーセンサー / オプト-ドプローブ / 光学色素分子 / 微細化光ファイバー |
研究概要 |
光ファイバーを用いた光検出型ケミカルセンサー(オプトード)は、従来の電極型センサーに比べ高感度検出や装置の小型化が可能であり、臨床分析に適する。本研究では先鋭化した微細な光ファイバープローブの先端部にイオン選択性オプトード膜を固定化することによって、臨床分析用超微細化ケミカルイオンセンサープローブを作製し、細胞などのごく微少場のイオンセンシングへ応用することを目的として研究を行った。センサープローブは、純石英製光ファイバーをマイクロピペットプラーによって、先端径サブミクロンサイズまで精鋭化した。脂溶性アニオン性蛍光色素と高選択性ナトリウムイオノフォアを包括させた可塑化PVC膜のTHF溶液をガラス毛細管に注入し、先鋭化ファイバープローブをマイクロマニピュレーター先端部に固定化した。センシング用の蛍光色素としてはcoumarinおよびFluorescein誘導体を使用した。励起光源としてはアルゴンイオンレーザーを仕様し、蛍光シグナルの検出にはフォトンカウンティングを行った。脂溶性アニオン性蛍光色素にFluorescein誘導体を用いた場合、ナトリウムイオンに対して優位な蛍光強度変化を検出するうえでオプトード膜の固定化サイズを3μm程度まで微細化できた。同じ組成のマクロな膜を用いた蛍光光度計による測定結果を比較しても応答域や検出加減はほぼ等しくセンサープローブの微細化によってオプトードの性能はほぼ変わらなかった。Coumarin誘導体を用いたretiometry測定では、2つの波長で蛍光強度の比を測定することにより、励起光速度のゆらぎ、検出器への集光効率の変化、蛍光色素の光退色(photobeaching)といった測定に誤差を与えうる影響を除くことができた。このようなファイバーセンサーは細胞周りの化学成分情報を得るうえで極めて有用なプローブである。
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