研究分担者 |
高木 幹雄 広島大学, 工学部, 教授 (00038556)
小瀬 邦治 広島大学, 工学部, 教授 (40034409)
信川 寿 広島大学, 工学部, 教授 (60034344)
小寺山 亘 九州大学, 応用力学研究所, 教授 (80038562)
今井 康貴 広島大学, 大学院・国際協力研究科, 助手 (90284231)
浜本 剛実 大阪大学, 大学院工学研究科, 教授 (30107130)
|
配分額 *注記 |
7,600千円 (直接経費: 7,600千円)
1999年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1998年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1997年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
|
研究概要 |
内航貨物船「翔陽丸」を対象として実船計測を実施し,それらの解析結果より以下の知見を得た。 1)沿岸海域における実船計測値の統計解析とスペクトル解析の比較から,両者の統計値は良く一致しており,設計条件を知る上でReyleigh分布を仮定することが実用上問題ないことが確認できた。 2)船体応答の長期分布も,外航船と同様の設計手法が適用できることを確認した。 3)船速,風速,風向,船体応答について,海域毎の特徴,季節毎の特徴を把握した。 4)潮流,風,波浪による船速低下量は,潮流の影響が最も大きく,風による影響は非常に小さいことを実船計測値から確認した。 5)実船計測値を用いて燃料消費量が大略推定できる。 6)ブリッジで計測した船体応答を用いて船艙内の加速度分布が大略推定できる。 7)目視観測による海象と船体運動の理論計算を用いて艙内加速度が大略推定できる。 8)船艙内における加速度と船速や波との出会い角などの関係図を示した。これと荷崩れが生じる加速度から荷崩れを避けるための運航マニュアルを提案した。 上記知見が,今後,内航貨物船の荒天時運航性能の向上を図るための設計や運航においていささかなりとも役立てば幸いである。
|