研究課題/領域番号 |
09555309
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
船舶工学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
福地 信義 九州大学, 工学研究科, 教授 (80039677)
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研究分担者 |
木原 和之 三菱重工業, 海洋事業部, 技術部長
古林 義弘 熊本工業大学, 構造工学科, 教授 (00234857)
トーマス ジョージ 大阪府立大学, 工学部, 講師 (40243919)
胡 長洪 九州大学, 工学研究科, 助手 (20274532)
篠田 岳思 九州大学, 工学研究科, 助教授 (80235548)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
1998年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1997年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
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キーワード | 人間・機械系システム / 人的要因 / 安全性評価 / 事故生起確率 / 避難安全性 / 危険度 / 温熱対策 / 要求機能 / 非難安全性 / 人間・機械系 / システム設計 / 構造分析 / 避難シミュレーション / 人的過誤 |
研究概要 |
本研究では、船舶の安全に係わる機能システムの信頼性および船舶に自動化システムを導入する際における人的要因の分析とその安全性評価手法の確立を行った。これにより、非常時における人間の行動パターン等を踏えて人間-機械系に適した機能配分と人的過誤の起り難い安全なシステム設計の方策について調べた。 (1) ヒューマン・エラーを考慮した機能システムの信頼性評価 発生頻度が極めて小さい事象の取り扱いのために、感覚的尺度として危惧の度合を定義し、これを用いた生起確率の推定法を提案した。また、ヒューマンエラーに伴う事象の生起に含まれる不可測性を考慮するために、事象生起の確信度から事象シーケンス集合を定めて、Fuzzy測度を用いて最終事象生起の確信度を算定する方法を提案した。 (2) 人的要因を考慮した火災時の避難安全性 年齢別の歩行特性を考慮した群集流の行動モデルを基本として、非常時の反応行動である煙層降下による歩行速度の低下や思考遮断の状態生起を組み込んだ避難モデルを構築し、客船の公共区画における避難行動の数値シミュレーションを行った。また、避難安全設計のための評価指標として、避難行動と煙流動の数値シミュレーション結果とを重ね合わせた、避難経路の危険度を定義した。 (3) 海洋暴露作業における人体への熱的影響と温熱対策の評価 人体の熱平衡方程式を用い、人体の熱量評価と温熱対策を目的として寒冷環境における作業許容限界の簡易式を作成した。これに基づき、人体の熱恒常性が崩れ、基幹部の温度上昇が閾値を超える時点を熱的に作業限界とした作業可能性の判定式を確立した。
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