研究分担者 |
有馬 正和 大阪府立大学, 工学部, 助手 (70264801)
山田 智貴 大阪府立大学, 工学部, 助手 (90240027)
岸 光男 大阪府立大学, 工学部, 助教授 (00145814)
棚橋 輝彦 財団法人 日本気象協会, 調査部長
石田 廣史 神戸商船大学, 海事システム科学講座, 助教授 (60031473)
|
配分額 *注記 |
11,900千円 (直接経費: 11,900千円)
1999年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1998年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
1997年度: 5,900千円 (直接経費: 5,900千円)
|
研究概要 |
本研究は,雲の盛衰・挙動と気象の関係,海上気象と海洋波浪との関連に着目し,気象衛星「ひまわり」の可視・赤外画像情報と地上天気図,海洋波浪実況図を用いて,雲-海上気象-海象の間の時・空間相関関係を工学的手法を用いて明らかに,雲の盛衰・挙動から海象の把握を間接的に行うための手法を開発することを目的として, 1.静止気象衛星「ひまわり」をプラットフォームとするリモートセンシングデータ(可視・赤外画像)を工学的手法を用いて解析し,雲の判別モデルを構築した.可視・赤外画像を組み合わせて雲系の領域を抽出し,雲頂高度,雲系の厚さ,雲系縁部の傾きおよび雲系外縁の複雑さを雲系の特徴表現パラメータとしてファジイ積分を適用することによって雲種判別が可能であることを示した. 2.雲種判別結果と天気図情報より,低気圧および積雲系の雲の動態を関連づける方法を提案した.積雲の領域とその雲厚は低気圧の勢力範囲および勢力と関係が強いことを見出し,これらの関係を用いて,低気圧の動態を雲画像から把握できることを示した.特に,タイ風の発生,成長,減衰過程を積雲系の雲の動態に注目すれば類型化が可能であることを示した. 3.印刷天気図と海洋波浪実況図を用いて,両情報の時・空間相関解析を行い,低気圧の勢力が強い場合には,高波高域の現況は約半日前の低気圧および気圧配置と関連が強いことが明らかとなった.更に,時・空間領域で天気図をシフトさせ,そのシフト量から海像の動態を把握することが可能であることを示した.
|