研究課題/領域番号 |
09556017
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
応用微生物学・応用生物化学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
加藤 暢夫 京都大学, 農学研究科, 教授 (50026556)
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研究分担者 |
上野山 晴三 (株)京都第一科学, 基盤研究所, 所長
由里本 博也 京都大学, 農学研究科, 助手 (00283648)
阪井 康能 京都大学, 農学研究科, 助教授 (60202082)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
11,600千円 (直接経費: 11,600千円)
1999年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1998年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1997年度: 7,400千円 (直接経費: 7,400千円)
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キーワード | アルブミン / ヘモグロビン / 異種遺伝子発現系 / 糖化アミノ酸オキシダーゼ / 糖尿病診断 / メタノール資化性酵母 / 糖化タンパク質 / フルクトシルアミノ酸オキシダーゼ / メタノール質化性酵母 / ペルオキシソーム / Candida boidinii / 糖化アミノ酸 / 酵素定量法 / フルクトシルアミノ酸オキシターゼ |
研究概要 |
糖尿病の診断には、血糖値を直接測定する方法に加えて、血中の糖化ヘモグロビン(Hb_<A1C>)を測定する方法が標準化されてきている。すなわち、糖化の程度は、タンパク質の寿命に相当する期間(半減期:ヘモグロビンでは1〜3ケ月、アルブミンでは2〜3週間)の血糖値を反映するので、一過的な血糖値と併用することによって、糖尿病の病態把握に有効であるとされている。現在これら糖化タンパク質の測定は、HPLCを用いる方法が一般的であるが、本研究では、さらに簡便な酵素を用いる分析方法の開発を行った。 本研究では、本申請者がこれまでに様々な微生物に見出したフルクトシルアミノ酸オキシダーゼを大量調製するための方法を開発し、これを用いた分析系の構築を行った。その結果、糸状菌のフルクトシルアミノ酸オキシダーゼがペルオキシソーム酵素であることを明確にし、メタノール資化性酵母のペルオキシソームの形成やマトリックスタンパク質の活性化などについて検討した。これらの知見に基づいてメタノール資化性酵母の異種遺伝子発現系を構築し、大量に当該酵素をペルオキシソームに蓄積させることに成功した。これは、異種タンパク質を生産を目的として部位特異的大量に蓄積させた初めての例であり、その戦略は種々の分析用酵素の生産などに広く応用できる基盤的技術である。また、フルクトシルアミノ酸オキシダーゼを用いて糖化タンパク質を分析するには、糖化アミノ酸を切り出すためのプロテアーゼが必要であり、これらを含む測定計を構築した。
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