研究分担者 |
細山 浩 (株)アレルゲンフリー, テクノロジー研究所, 研究員
板東 紀子 (坂東 紀子) 徳島大学, 医学部, 教務員 (40116851)
森山 達哉 京都大学, 食糧科学研究所, 助手 (60239704)
山西 倫太郎 徳島大学, 医学部, 助手 (30253206)
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研究概要 |
低アレルゲン大豆食品を開発することによりアレルギー患者の食生活を改善することを目的として本研究は行われた。えられた成果は以下に示すとおりである。 1, 低アレルゲン化のターゲットアレルゲンを主要3アレルゲン、β-conglycininのα-subunit,Gly m Bd 30K およびGly m Bd 28Kとした。 2, まず放射線照射変異株から分子育種法により、β-conglycininのα-subunit欠失品種、東北124を確立した。 3, 東北124を用いて、酵素処理により手アレルゲン煮豆(試料1)を調製した。 4, 東北124を脱脂し、遠心法によりGly m Bd 30K、28Kを除去したSPIを調製した。これは低アレルゲン豆腐の作製原料となる。 5, 東北124を用いて豆乳を作り、これを酵素処理して低アレルゲン化したものに多糖類を添加し、ゼリー風、あるいはプリン風にした食品を調製した。 6, 医師、栄養士、患者によるアレルゲン性評価チームを組織した。 7, 綿密な評価手法を確立し、試料1を用いてチャレンジテストを実施した。 8, 試料1に関しては約80%の患者が有効であると判定した。 9, 試料2,3についても中間段階の判定としてその有効性を示すデータを得たが、続けて評価を実行中である。
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