研究課題/領域番号 |
09556039
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
林産学
|
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
田中 浩雄 九州大学, 農学部, 教授 (20038243)
|
研究分担者 |
北岡 卓也 九州大学, 農学部, 助手 (90304766)
石原 進介 京都電子工業株式会社, 九州研究所, 所長
割石 博之 九州大学, 農学部, 助教授 (50253513)
呉 宗華 九州大学, 農学部, 助手 (20284557)
|
研究期間 (年度) |
1997 – 1999
|
研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
|
配分額 *注記 |
9,000千円 (直接経費: 9,000千円)
1999年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1998年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1997年度: 5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
|
キーワード | 製紙 / 製紙化学 / コロイド滴定 / 蛍光指示薬 / 流動電位法 / 高分子電解質 / ウェットエンド / 凝集剤 / ウエットエンド |
研究概要 |
蛍光光度計の試料室に小型のマグネチックスタラーを付属させ、さらに自動滴定装置をチューブで連結した。一方、在来の固定型流動電位検出器または試作したプローブ型流動電位検出器をプログラム・演算機能を有する自動滴定装置に連結した。これらの自動滴定装置により10^<-5>Mのような低濃度の試料を10^<-4>Mの標準溶液で精度よく分析できた。また、従来アニオン性高分子は過剰のカチオン性高分子を加える逆滴定が行われてきたが、本装置により直接滴定ができるようになった。また、従来法では分析が不可能であったカチオン澱粉などの低荷電試料や分子量が千万を越える凝集剤も正確に分析できるようになった。 しかし、試料の無機塩濃度が上がると滴定終点の判定が困難となり、二価の塩では2mM、三価では0.2mMが限度であった。工場の製紙用水の塩類濃度はこれらの値を越えている。本研究で開発した自動滴定装置はイオン強度の低い試料の場合には個人差が無くなるなど極めて大きな利点を有するが、製紙工場や下水・工場排水処理上の試料に適用するのは難しいことがわかった。 イオン強度の高い分散固体試料の荷電を計測するために新たに蛍光、紫外および可視光標識高分子を導入した。蛍光標識高分子では重金属イオンが消光剤となり、紫外標識高分子では残存リグニンが分析を妨害した。可視光標識高分子ではこのような欠点は無く、例えば100mM NaClあるいは10mM CaSO4の共存下でも、濾液または上澄み液の着色から吸着量が求められ、荷電の計測が可能となった。今後、この方法の自動化が望まれる。
|