配分額 *注記 |
10,200千円 (直接経費: 10,200千円)
1999年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1998年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
1997年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
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研究概要 |
本研究では,カエル膀胱膜,Na^+電極,フローセル,ペリスタボンプおよびレコーダを組み合せることにより,連続可能なNa^+チャネル阻害物質計測用センサシステムを製作し,各種試料を用いて実用化の観点から検討してきた.その結果,基本的な諸条件を下記のように確立した. ○測定条件:送液の温度30℃,pH4.8,移送速度0.8ml/min,試料注入量50μlとし,8%NaCl溶液をフローセルに移送し,センサの出力が定常となったところで,試料を注入した.出力電位の減少値からフグ毒TTXあるいはNa^+チャネル阻害物質量を求めた. ○Na^+チャネル電極の製作:2枚の透析膜にはさみこんだ膀胱膜を膀胱腔が電極面を向くように装着し,フローセル中に組み込むことにより^+チャネル電極を製作した. ○試料調製法:フグ-1gを0.1%酢酸で100℃,10分間抽出し,これを原液とした. 貝-1gを0.1N塩酸で100℃,10分間抽出し,これを原液とした. プランクトン-1gを集めた 紙を細断し,これに0.01M酢酸5mlを加え100℃,20分加熱,濾液を定量とした. 海藻-乾燥のり1gを0.1N塩酸26mlで100℃,10分加熱,遠沈後の上清を定量とした. 漢方薬草-20〜30gを90℃熱水500mlで1時間還流後 減圧濃縮し,30mlとした. 以上の条件下で,フグ毒およびプランクトン毒の計測,海藻および漢方薬草中の^+チャネル阻害物質の検索をおこない,迅速,簡単,連続的にかつ高感度に計測が可能であることを明らかにした.
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