研究課題/領域番号 |
09557043
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
法医学
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
柏村 征一 福岡大学, 医学部, 教授 (70004710)
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研究分担者 |
原 健二 福岡大学, 医学部, 講師 (00090738)
影浦 光義 福岡大学, 医学部, 教授 (40037594)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1999年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 焼死体 / 血液 / 炭化水素 / キャピラリーカラム / GC / MS / 気化平衡法 / SPME / 燃死体 / 気化平衡 / ガスクロマトグラフィー / 質量分析法 / ヘッドスペース / 固相ミクロ抽出 / 一酸化炭素 / 冷却濃縮 / 状況分析 |
研究概要 |
犠牲者が火災発生時付近で吸入した環境ガス成分を分析し、犠牲者が火災発生時に生きていたことと、火災に石油系燃料がどのように関わったかの考察を行うための資料が得られることが期待されることから、血液中揮発性炭化水素を検出する本研究を計画した。研究の進め方は、取りあえず利用可能な方法で簡素な検出を試み、その方法により実際試料の分析を行い、血液中の炭化水素分析が実務応用化できるかを検討し、最後に実務的な分析法の開発を行った。検出手段として化学物質の確認が容易な質量分析計を用いるために、導入部のガスクロマトグラフの条件等を検討した。 1.従来のヘッドスペース試料導入形式を使って、ワイドボアキャピラリーカラムを使って、分析する方法を作成した。 2.1の方法により、実際の試料を分析し、焼死体からの血液の分析のプロファイルを3種類のパターンに分けることができた。現場試料の分析の結果と照合することで、3種類のパターンは、発火剤としてガソリンあるいは灯油が使われた2種類と、発火剤が使用されなかった火災に相当した。また、一酸化炭素を含む燃焼ガスと範囲を広げると自動車排気ガスも特異なパターンを示した。 3.2により、血液中揮発性炭化水素の分析が実務上有用であることが分かったので、分析法をより実務化するために、方法の汎用性を検討した。その結果、低温気化平衡気相成分を固相ミクロ抽出法により抽出して行う試料調製法が、最近普及しているキャピラリーカラム専用ガスクロマトグラフ・質量分析計に適していることが分かった。 3で開発した方法を使うことで、2で分類された分析が明確に行われることが明らかになった。
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