研究課題/領域番号 |
09557045
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
内科学一般
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
金ヶ崎 士朗 (金ケ崎 士朗) 東京大学, 医科学研究所, 教授 (10012767)
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研究分担者 |
布井 博幸 熊本大学, 医学部, 助教授 (50218260)
小林 園子 東京大学, 医科学研究所, 教務職員 (00013764)
島津 光伸 三菱BCL, 研究員
松本 良二 東京大学, 医科学研究所, 助手 (20272495)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
11,700千円 (直接経費: 11,700千円)
1998年度: 5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
1997年度: 6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
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キーワード | スーパーオキシド / レトロウイルスベクター / 慢性肉芽腫症 / MDR遺伝子 / 遺伝子治療 / gp91 / p47 / p67 / 遺伝子導入 / 食細胞 / MDR / 好中球 / B細胞株 |
研究概要 |
スーパーオキシド産生に関わるgp91、p47、p67各遺伝子につき、これらの遺伝子とヒトのPグライコプロテイン遺伝子(多剤耐性の性質を持つMDR遺伝子)を効率よく共発現するレトロウイルスベクターRVを癌研杉本らと共同で開発した。先の遺伝子に欠損が生じると慢性肉芽腫症CGDとなる。このRVはpHaに当該遺伝子とMDR遺伝子をIRESを介して結合させたもので、生体内で選択可能、次世代のCGD遺伝子治療法としてその有用性が期待される。これらのRVは培養細胞で両者の遺伝子産物を効率よく発現できた。たとえば我々はgp91に対するベクターでは当初のタイターが低いにも関わらず、患者由来のB細胞株で薬剤選択後70%の細胞が修復される結果を得た。これらの細胞株は、本邦のgp91欠損CGD患者から樹立したもので、その変異遺伝子の解析も進めているが、その発現には変異種類による大きな違いは認められなかった。また、インディアナ大学Dinauerにより作製されたgp91欠損CGDモデルマウスの骨髄より造幹細胞を分離し、先のベクターを用いて遺伝子導入を試みたところ、gp91の遺伝子産物であるヒト型シトクロムが発現した。一方この間、既にp47遺伝子治療法を試みているNIHのMaleckは(最大0.5%の修復)、新たなパケージング細胞を用いることによりgp91に対するMFGSベクターで、タイターの非常に高いウイルス粒子(10^7)を分離することに成功した。そこで患者由来のB細胞ににその導入を試みた。その結果最大98%、低い例でも30・40%の細胞が修復され、これに伴ってスーパーオキシド産生能も回復することを明らかになった。従ってこのパケージング細胞を用いて先に開発したRVのタイターを上げれば、より効率のよい遺伝子治療が見込めると考えられる。
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