研究課題/領域番号 |
09557051
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
尾形 逸郎 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (80169169)
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研究分担者 |
木下 盛敏 大塚製薬, 大塚アッセイ研究所・技術部遺伝診断研究室, 室長(研究職)
富谷 智明 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (90227637)
池田 均 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (80202422)
大野 明彦 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (30223902)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
12,100千円 (直接経費: 12,100千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 10,500千円 (直接経費: 10,500千円)
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キーワード | TGFα / proTGFα / 成熟型TGFα / 非成熟型TGFα / 肝細胞癌 / 分化度 / 診断法 |
研究概要 |
TGFαは、proTGFαよりprocessingを受けて、成熟型TGFαとなる。今回、proTGFαにのみ存在して成熟型TGFαには含まれない部分のペプチドを合成し、ニュージーランドシロウサギに免疫した。経時的に採血し、抗体価が高値と思われる時点でウサギを屠殺、全血からIgG分画を得た。これら抗体と成熟型TGFαに対する抗体を用いてsandwich ELISAを作成した。検体としては、健常者および肝細胞癌患者の尿を70%硫安処理し、沈殿分画をPBSにて透析して用いた。検体を分子量分画して検討した結果、今回作成したELISAは分子量の大きい非成熟型TGFαのみを測定出来ることが明らかとなった。非成熟型TGFαは健常者の尿中には検出されず、肝細胞癌患者の尿中でのみ検出された。 今回、我々は非成熟型TGFαのみを検出するELISAの開発した。さらに、臨床例における検討から肝細胞癌患者の尿中において非成熟型TGFαが高値であることを確認した。本成果から、肝細胞癌患者では非成熟型TGFαが特異的に上昇している可能性があり、この非成熟型TGFαの測定は肝細胞癌の診断に有用であると推定された。今後、健常人および肝細胞癌患者の尿中および血清中の非成熟型TGFαの測定データを集積し、肝細胞癌患者の診断における本測定法の臨床応用を目指す。
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