研究課題/領域番号 |
09557052
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
河田 純男 大阪大学, 医学部, 助教授 (90183285)
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研究分担者 |
木曽 真一 大阪大学, 医学部・附属病院, 医員
福田 和人 大阪大学, 医学部・附属病院, 医員
田村 信司 大阪大学, 医学部, 助手 (30243223)
KISO Shinich Osaka University Hospital, Medical Staff
松田 幸彦 大阪大学, 医学部, 助手 (90283770)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
1998年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1997年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
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キーワード | TGF-β / 高TGF-β血症 / TGF-β レセプター / 抗TGF-β療法 / TGF-βレセプター |
研究概要 |
私どもはこれまで、ヒト肝細胞癌や大腸癌組織においてTGF-βが過剰に発現していること、およびそれらの患者では高TGF-β血症が存在することを明らかにしてきた。さらに、その高TGF-β血症が患者の腫瘍免疫を低下させたり、腫瘍血管の増生に係わることを報告してきた。 このように、高TGF-β血症が癌患者の病態を修飾して患者の予後に影響することが考えられる。そこで、私どもは70例の肝細胞癌患者のTGF-β血中濃度を測定し、その予後を検討した。70例をTGF-β濃度により高TGF-β群(8.7ng/ml以上)と低TGF-β群(8.7ng/ml)の2群に分けた。その結果、高TGF-β群において有意に生存期間の短縮を認めた。また、腫瘍病期ごとの層別解析においても、各病期で高TGF-β群において生存期間の短縮が認められた。Cox proportional-hazar regression analysisによる解析でも血中TGF-β濃度は予後に関する有意の危険因子であることを明らかにした。 また、高TGF-β血症を治療するための可溶化TGF-βレセプターを作製し、ヒト肝癌細胞を移植したヌード・マウスに投与して、抗腫瘍効果を検討中である。
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