研究課題/領域番号 |
09557070
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 神戸大学 (1999) 島根医科大学 (1997-1998) |
研究代表者 |
杉村 和朗 神戸大学, 医学部, 教授 (00136384)
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研究分担者 |
黒田 輝 東海大学, 総合科学技術研究所, 講師 (70205243)
加藤 博和 岡山大学, 医学部, 教授 (60127511)
笠井 俊文 京都医療技術短期大学, 講師 (70194701)
山崎 克人 神戸大学, 医学部・附属病院, 講師 (50210381)
内田 伸恵 島根医科大学, 医学部, 助手 (80304260)
杉原 正樹 島根医科大学, 医学部, 助手 (80187658)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
9,400千円 (直接経費: 9,400千円)
1999年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1998年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1997年度: 5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
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キーワード | 温熱療法 / RF加温 / 温熱放射線併用療法 / Remote After Loading System(RALS) / 組織内加温法 / MRI / Proton chemical shift / 温度計測 / Remote After Loading System (RALS) |
研究概要 |
平成9年度は高線量率192-Ir-RALSと併用可能でかつ臨床用MRI装置内で使用可能な電極の設計開発を行い、大型コンピュータにて磁界強度、電界強度を計算しRF誘電型組織内加温装置の設計を行った。また、温度分布計測ソフトのMRI装置内への設置を行い、MRI装置で純粋ファントムによる基礎実験を行い、プロトン科学シフトを主とする温度依存パラメータの精度の検討を行った。 平成10年度は傾斜磁場と加温装置のRP磁場ノ相互作用を検討し、磁場ゲートシステムを開発した。この加温装置、温度計測システムを用いて、実験動物の加温実験を行い、安全性・精度を確認した。また、加温治療中の画像変化と実験動物の病理組織の変化を比較検討した。 平成11年度は平成9年度から10年度までに得られた知見をまとめ、臨床応用の検討を行った。様々の非磁性体金属で電極を試作して、寒天ファントムの間に挟んで画像を撮像して磁場への影響を検討した。その結果、モリブデン製、タングステン製が磁場への影響が少なく、弾性も有しており、組織内電極に適したことがわかった。また、動物実験として、本システムによる家兎のin vivo組織内加温中の温度変化表示を0.2-T開放型IVR用MRI装置に頭部用コイルを使用して試みた。In vivoの大腿部組織内加温中の温度変化画像を作成し、局所の+8℃の温度上昇を温度変化画像上で表示できた。温度変化画像の作成に要する時間は約5秒であった。使用したタングステン製の組織内電極と外部電極によるアーチファクトは軽微であった。これによってRF組織内加温中のリアルタイム温度モニター実現の可能性が示唆された。
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