研究課題/領域番号 |
09557075
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
内分泌・代謝学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
清野 進 千葉大学, 大学院・医学研究科, 教授 (80236067)
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研究分担者 |
渡邊 敏文 武田薬品工業(株), 創薬研究本部, 主任研究員
五ノ井 透 千葉大学, 真菌医学研究センター, 助手 (30134365)
三木 隆司 千葉大学, 大学院・医学研究科, 助手 (50302568)
矢野 秀樹 千葉大学, 大学院・医学研究科, 教授 (30288576)
渡邉 敏文 武田薬品工業(株), 創薬研究本部, 主任研究員
稲垣 暢也 秋田大学, 医学部, 教授 (30241954)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
11,900千円 (直接経費: 11,900千円)
1998年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1997年度: 8,400千円 (直接経費: 8,400千円)
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キーワード | ATP感受性K^+チャネル / インスリン / スルホニール尿素受容体 / 内向き整流性K^+チャネル / グリベンクラミド / 糖尿病 / ATP感受性K^±チャネル / 内向き整流性K^±チャネル |
研究概要 |
スルホニール尿素(SU)剤は血糖降下作用を有し、インスリン分泌を促進することにより2型糖尿病の治療に広く使用されている。本年度では高親和性レセプターSUR1と低親和性レセプターSUR2Aのキメラ受容体を作成し、種々の機能的測定法よりSU剤結合領域を決定し、SUレセプターを標的としたインスリン分泌促進作用を有する新たなSU剤開発の糸口とすることを目的とした。 〈方法〉 ハムスターSUR1とラットSUR2Aを用い15種類のキメラを作成した。SU剤であるグリベンクラミドの効果は、作成したキメラをKir6.2と共に遺伝子導入したCOS-1細胞からの^<56>Rb^+ effluxによって検討した。また、作成したキメラを遺伝子導入したCOS-1細胞を用いて[H]^3標識グリベンクラミド結合実験を行った。 〈結果〉 SUR1とSUR2Aとのキメラから構成されるチャネルはすべて代謝阻害剤(oligomycin,2-deoxyglucose)の存在下において^<56>Rb^+の流出が促進されることから、作成したキメラ蛋白はすべて細胞膜に機能発現していることが示された。種々のキメラと[H]^3標識グリベンクラミドとの結合実験及びグリベンクラミドによる^<56>Rb^+effluxの抑制実験の検討から、グリベンクラミドに対して感受性を有する領域はSURlの第15膜貫通領域と第16膜貫通領域(a.a.1189-1227)に存在していることが示唆された。 〈結論〉 SUR1とSUR2Aのキメラを用いた実験により、SUR1の15から16番目の膜貫通領域の間にSU剤(グリベンクラミド)に対して高親和性の領域が存在することが示唆された。この領域におけるSUR1とSUR2Aのアミノ酸比較によりSUR1セリン-1202、SUR1チロシン-1219、SUR1グルタミン-1224がグリベンクラミドとの詰合に重要な役割を果たしていることが示唆された。
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