研究課題/領域番号 |
09557078
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
内分泌・代謝学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
門脇 孝 東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (30185889)
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研究分担者 |
江藤 一弘 東京大学, 医学部・附属病院, 医員
安田 和基 東京大学, 医学部・附属病院, 医員
戸辺 一之 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (30251242)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
11,900千円 (直接経費: 11,900千円)
1999年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1998年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
1997年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
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キーワード | 罹患同胞対法 / NIDDM / 遺伝子マッピング / B2アドレナリン受容体 / PPARγ / ミトコンドリアDNA / インスリン受容体 / 多因子病 / 2型糖尿病 / Common NIDDM / 全ゲノムマッピング / 罹患同胞対 / 候補遺伝子アプローチ / インスリン分泌低下 / アミリン / 糖尿病 / 肥満 / 候補遺伝子 / ゲノムマッピング / 疾患感受性 |
研究概要 |
大多数の2型糖尿病は遺伝的に不均一な疾患の集合と考えられ複数の因子が関与して初めて発症する多因子病である。我々は、多因子病としての2型糖尿病の責任遺伝子を同定する方法として有力である罹患同胞対法を用いて全ゲノム上のマーカーについて糖尿病疾患遺伝子との連鎖を検討する。既に数染色体についてはgenotypingを終了しており、来年度中には全染色体について解析を終了する予定である。ヒトゲイムプロジェクトの成果をもとに、最終的な責任遺伝子の同定に至りたい。また、糖脂質代謝に重要な役割を担っていると考えられる遺伝子が実際に2型糖尿病の発症にどの様な働きを担っているか候補遺伝子アプローチによる検討を行った。近年の糖尿病罹患者急増の原因と考えられる高脂肪食と、PPARγ遺伝子の相互作用の糖尿病発症における重要性を検討するためPPARγ欠損マウスを作製しその表現型を解析した。PPARγヘテロ欠損マウスは野生型に比ベ、高脂肪食負荷下での体重増加やインスリン抵抗性の出現の程度が抑制されており、PPARγ遺伝子は倹約遺伝子であると考えられた(MolCell4:597-609,1999)。PPARγがヒトでも倹約遺伝子としての役割を果たしているか検討するため、2型糖尿病患者415人と非糖尿病者541人を対象にPPARγ遺伝子Pro12A1a多型と臨床的諸指標の関連につき検討を行った。肥満者では本多型保持者は非保持者に比ベインスリン感受性が高く、糖尿病では本多型のアリル頻度が1.9%であるのに対して非糖尿病で4.1%と有意に高く、本多型は糖尿病抵抗性因子として働いている可能性が示唆された(Diabetologia,in press)。また、同様のアプローチによりβ2アドレナリン受容体遺伝子のGln27Glu変異は皮下脂肪蓄積と関連することを明らかにした(Biochem Biophys Res Commun 258:138-140,1999)。
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