研究課題/領域番号 |
09557081
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
内分泌・代謝学
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
横山 信治 名古屋市立大学, 医学部, 教授 (10142192)
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研究分担者 |
辻田 麻紀 名古屋市立大学, 医学部, 助手 (10253262)
堂前 純子 名古屋市立大学, 医学部, 講師 (70227700)
伊藤 仁一 名古屋市立大学, 医学部, 講師 (60167260)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
1998年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
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キーワード | 細胞 / 脂質 / コレステロール / リポタンパク質 / アポリポタンパク質 / 動脈硬化 |
研究概要 |
細胞コレステロール(CH)の搬出機序は、その物理化学的拡散とアポリポ蛋白質細胞の特異的相互作用の二つがある。後者の反応の制御物質の検索に重点を置いた本研究の成果は次のようである。1)マウス単球白血病細胞RAW264はcAMP刺激によりアポリポ蛋白質に反応してHDL新生が起こる。この細胞に於いて、カルモジュリン阻害剤naphthalene sulfonamideがHDL新生反応の促進を示した。他の阻害剤では効果がないことからこれらの化合物に特有の効果であると考えられ、HDL増加の新薬開発の可能性を示唆した。2) HDL新生反応のin vivoでの血漿HDL濃度制御を、アポリポ蛋白質細胞結合阻害剤であるプロブコール投与マウスで検討した。プロブコールはマウスHDLを投与2週以内に消失させるが、アポA-I合成の低下やHDL消失率に有意の差はない。一方、腹腔マクロファージでアポA-Iの結合・HDL新生・細胞内コレステロール輸送促進のいずれもが消失していた。従って、プロブコールによる血漿HDL低下は、細胞とアポリボ蛋白質の結合の阻害によるHDL新生反応の抑制によるもので、タンジール病の病態モデルとなることが分かった。3)非特異的なCH搬出障害であるLCATノックアウトマウスを用い、特異的CH搬出をプロブコールによって阻害する影響を観察すると肝臓・胸腺など特定の臓器にCHの蓄積が起こった。
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