研究課題/領域番号 |
09557084
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 東北大学 (1998) 京都大学 (1997) |
研究代表者 |
服部 俊夫 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (30172935)
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研究分担者 |
嶋山 隆 日立化成, 筑波開発研究所, 研究員
本多 三男 国立感染症研究所, エイズ研究センター, 教授 (20117378)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
11,100千円 (直接経費: 11,100千円)
1998年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
1997年度: 6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
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キーワード | HIV / ribozyme / V3 loop / gene therapy / gene thotopy / V3loop / リボザイム / AIDS / envelope |
研究概要 |
Ribozymeは配列特異的に標的のRNAをmultiple-turn overで切断する活性があり、その抗HIV-1活性を検討した。私たちはHIVの細胞へのentryの際に重要な役割をするgp120のV3 1oopの中に標的を見つけRibozymeを合成してin vitroとin vivoでその抗ウイルス活性を検討した。Ribozymeを用いて遣伝子治療を行う際に細胞内のribonuclaseに対する安定性を高くするために安定化ribozyme (phosphorothioate DNA/RNAキメラRibozyme)を作成して実験に供した。標的としてはV3 1oopを含む346bpのDNA fragmentをPCRで増幅し、安定化rbozymeは野生化ribozymeよりも切断活性が若干低下するだけであることを確認した。また共焦点顕微鏡を用いて、安定化ribozymeは細胞内でも野性型ribozymeよりも、より安定であることを証明した。高感度な感染系を樹立するためにluciferase遺伝子をもち、ribozymeが作用しないようにV3領域を欠落させた、リポーター遺伝子を用いた。これらの遺伝子と様々なenv遺伝子を細胞に共導入することにより偽ウイルスを作製して、感染実験に供した。合成したRibozymesはenvelope介する細胞融合を抑制し,NL432とSF162ウイルスの感染も効率よく阻止した。また、ribozyme処理細胞ではWestren blotでenv蛋白の発現が低下したので、感染阻止はribozymeによるenv発現の特異的抑制効果によると考えられた。これらのribozymeによる感染予防も視野に入れ応用をめざしたい。
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