研究課題/領域番号 |
09557095
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
岡田 正 大阪大学, 医学部, 教授 (40028569)
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研究分担者 |
和佐 勝史 大阪大学, 医学部, 助手 (10240467)
高木 洋治 大阪大学, 医学部, 教授 (40154760)
西村 恒彦 大阪大学, 医学部, 教授 (70237733)
山東 勤弥 大阪大学, 医学部, 助手 (40252671)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
13,500千円 (直接経費: 13,500千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1997年度: 12,900千円 (直接経費: 12,900千円)
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キーワード | 生体内総窒素量 / 生体内総脂肪量 / 体内総水分量 / 同時・非破壊測定法 / 生体中性子励起分析法 / 栄養評価 / 生体内総蛋白量 / 生体内総水分量 / 生体内総酸素量 / 生体内総炭素量 |
研究概要 |
本研究の目的は、APSTNG(associated particle sealed tube neutron generator)型中性子発生管とNaI結晶γ線検出器を用いた新しい生体中性子励起分析法(In vivo neutron activation analysis:IVNAA)の装置をNew Zealamdの研究チームと共同開発試作して日本にはじめて導入し、次いで本装置による生体内総合窒素量、総酸素量、総炭素量の同時・非破壊的測定法の確立を行なうこととした。 【方法】本装置の試作およびデータ処理分析用コンピューターソフトの開発後、化学物質(水、パラフィン、尿酸溶液)を用いて装置の調整を行ない、その後基礎的実験として生体試料(挽肉)中の蛋白・脂肪・水分量の本法による分析値と化学分析法による分析値の比較を行った。 【結果】APSTNGはNuclear Diagnostic Systems社(USA)製を用いた。中性子の出力を〜10^5/nsに設定で、種々の化学物質の測定を行なった結果、(1)ガンマー線エネルギー4〜7MeVの範囲内に、窒素、酸素、炭素のそれぞれ独立した3つの高いピークをもつガンマー線スペクトラムが得られた。(2)中性子出力〜10^5/ns、照射時間1時間で、挽肉を測定した結果、総被爆線量は約0.02mSvであり、総窒素量、総酸素量、総炭素量のそれぞれの変動係数は、18.6、2.8、4.6%であった。照射時間10時間では、被爆線量は約0.2mSvであり、それぞれの変動係数(CV)は、5.9、0.9、1.56%であった。胸部レントゲン写真撮影時の被爆線量と同程度(10時間照射)もしくはそれ以下(1時間照射)の結果が得られた。(3)15分間照射しIVNAA法で得られた測定値は化学分析法の結果と良く一致した。生体試料(挽肉)中の蛋白・脂肪・水分量の同時測定をはじめて可能にした。
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