研究課題/領域番号 |
09557105
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
猪飼 伊和夫 京都大学, 医学研究科, 講師 (60263084)
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研究分担者 |
澤崎 嘉男 防衛医科大学校, 医学部, 助教授 (90092410)
岩田 博夫 京都大学, 再生医科学研究所, 教授 (30160120)
山岡 義生 京都大学, 医学研究科, 教授 (90089102)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
12,700千円 (直接経費: 12,700千円)
1999年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
1998年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1997年度: 5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
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キーワード | 人工肝臓 / ヒト肝細胞 / ブタ肝細胞 / 機能評価 / バイオリアクター / ハイブリッド型人工肝臓 / ヒト肝細胞培養 / ブタ肝細胞培養 |
研究概要 |
1.ブタ肝細胞、ヒト肝細胞の長期培養と形態学的、機能的評価 ヒト正常肝細胞を用いたハイブリッド型人工肝臓の細胞供給源として、ヒト正常肝細胞の長期培養法について検討した. 正常ブタよりコラゲナーゼ灌流法により肝細胞を採取した。肝細胞の生存率は90%前後で、培養48時間後凍結保存し、解凍後も70-80%の生存率を維持できることを確認した.また、線維芽細胞の増殖を抑制するように培養液を工夫することにより3ヶ月間の長期培養が可能で、Cytochrome P450活性が維持できることを確認した。この結果を踏まえて、collagenase-dispase液の穿刺還流法にてヒト正常肝組織から分離したヒト肝細胞培養に、ブタ肝細胞に用いた長期培養法に改良を加え応用した.本培養法にて、ヒト正常肝細胞は次第に細胞数は減少するものの形態学的にも2ヶ月後においても肝細胞であることが確認され、3ヶ月肝特異的機能が維持できた。また、早期の段階では増殖する細胞も確認された。 2.人工肝臓のためのバイオリアクターの開発 分画分子量70kDaのhollow fiber cartridgeにブタ肝細胞を充填し、ハイブリッド型人工肝を作成した。閉鎖回路にてアンモニア、リドカインおよびガラクトース負荷試験による機能評価を行い、灌流開始後10日間肝機能が維持されていることを確認した。形態学的には細胞間にはタイトジャンクションや毛細胆管が形成され、hollow fiber内での肝細胞の機能的再構築が確認できた。
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