研究課題/領域番号 |
09557122
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
鳥居 修平 名古屋大学, 医学部, 教授 (60115607)
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研究分担者 |
小出 幹夫 テルモ(株), 開発3課, 専門研究員
北川 泰雄 名古屋大学, 生物分子応答研究センター, 教授 (50101168)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
12,300千円 (直接経費: 12,300千円)
1998年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
1997年度: 8,500千円 (直接経費: 8,500千円)
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キーワード | 間葉系幹細胞 / 再構成基底膜 / 脂肪組織 / 線維芽細胞増殖因子 / 軟部結合織 / 間葉系細胞膜 |
研究概要 |
結合組織は可変性に富んだ組織であり、状況に応じて既成組織を更新、修復、代償する能力を持っている。この性質を利用すると、「任意の部位に」「任意の分量の」脂肪組織を誘導できることを我々は本研究ではじめて明らかにした。本研究で挙げた主要な研究成果を概説すると次のようである。Kawaguchi et al.がcytotechnologyに発表した論文では、培養下で脂肪に分化する3T3-F442A株の前駆細胞を大量培養してヌードマウスの胸部皮下に注入移植すると、4週間後には脂肪細胞が整然と配列した脂肪組織が形成されることを報告した。鳥山和宏ら(1998),組織培養工学,24,143-146に発表した論文では、培養用のマイクロキャリアービーズ表面に前駆細胞を着生させて皮下注入すると、間葉系幹細胞が周辺に遊走してビーズを包み込む結節を形成するが、ビーズがbFGFを含まないと脂肪分化は見られないが、含むと間隙に脂肪が分化することを報告した。Kawaguchi et al.(1998)De novo adipogenesis in mice at the site of injection of basement membrane and basic fibroblast growth factor.Proc Natl Acad Sci USA.95,1062-1066として発表した論文では、マトリゲル(可溶化基底膜)とbFGFを混合注入するだけで、内在性脂肪前駆細胞がマトリゲルに侵入して健全な脂肪細胞に分化することを報告した。本研究で明らかにしたマトリゲルによる軟部結合織の誘導形成は、外傷によって皮下軟部組織を失った患者や、顔面の半側の皮下結合織だけが特異的に萎縮する顔面半側萎縮症の患者などの治療に大いに役立つものと期待される。
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