研究課題/領域番号 |
09557160
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
茂木 克俊 東北大学, 歯学部, 教授 (60013984)
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研究分担者 |
鎌倉 慎治 東北大学, 歯学部, 助手 (80224640)
加藤 文度 東北大学, 歯学部・付属病院, 講師 (60204492)
加賀山 学 (加賀山 學) 東北大学, 歯学部, 教授 (60004610)
鈴木 治 日揮株式会社, 技術開発本部, 副主任研究員
笹野 泰之 東北大学, 歯学部, 助手 (30196191)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
12,800千円 (直接経費: 12,800千円)
1999年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1998年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1997年度: 9,700千円 (直接経費: 9,700千円)
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キーワード | 骨 / 骨形成 / 骨修復 / 燐酸オクタカルシウム / 燐酸カルシウム |
研究概要 |
実験材料として燐酸オクタカルシウム(OCP)をLeGerosの方法に基づいて合成し、300-500μm径に整粒した.得られたOCPを用いて以下の実験を行った。 (1)ラットの脛骨の骨髄内にOCPを埋入し、OCP周囲を取り囲む多核巨細胞について超微細形態的に検討を行った。 (2)ラットの頭頂骨の骨膜上及び骨膜下で、部位をメンブラン・フィルターを利用して特定しOCPを埋入し、埋入条件の違いが骨芽細胞の分化や骨形成に及ぼす影響に関して組織学的に検討を行った。 (3)ラットの頭蓋冠部分骨欠損モデルにOCPを埋入し、経時的に標本を採取して骨欠損部に生じる骨形成、すなわち骨修復の過程をX線学的及び組織学的に検索した. 以上の実験から以下の可能性が示された。 (1)生体内に埋入されたOCPは、超微形態的な特性が破骨細胞に類似する多核巨細胞によって吸収される. (2)骨膜下に埋入されたOCPは、骨表面の骨芽細胞やその前駆細胞に作用し、OCPの周囲に新生骨の形成を促す. (3)埋入されたOCPを核として、OCPの周囲に新生骨が形成され、欠損部の骨修復が促進される. 従って以上の研究実績から骨補填材としてのOCPの有用性が期待できると考えられる.
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