研究課題/領域番号 |
09557161
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
和泉 博之 東北大学, 歯学部, 助手 (20108541)
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研究分担者 |
岩月 尚文 東北大学, 歯学部・附属病院, 教授 (50004908)
佐藤 実 東北大学, 歯学部・附属病院, 助手 (20235401)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
10,500千円 (直接経費: 10,500千円)
1998年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1997年度: 8,900千円 (直接経費: 8,900千円)
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キーワード | 吸入麻酔薬 / 自律自律神経 / 副交感神経 / 血管拡張 / GABA / 相関関係 / 自律神経 |
研究概要 |
生体には体性感覚神経の興奮により大きく二つの反射機序が存在する。一つは体性-体性運動反射であり、もう一つは体性-自律神経反射である。両反射の相関を検討した研究はない。そこで本研究は、種々吸入麻酔薬(イソフルラン、ハロセン、セボフルラン、エンフルラン)が体性-副交感神経血管拡張反応に対して50%抑制(ID_<50>)をする濃度と各吸入麻酔薬のMAC間の相関を検討した。ネコをケタミン(30mg/kg。im)により入眠後、α-クロラロース(30mg/kg,iv)とウレタン(100mg/kg,iv)で麻酔し、筋弛緩薬(パンクロニウム、0.4mg/kg、後0.2mg/kg/h)投与後、人工呼吸下(50%酸素、50%空気)で実験を行った。副交感神経の興奮は体性神経を求心性に刺激して反射性に起こした。即ち舌神経を露出後切断し、中枢性に電気刺激(30V、10Hz、2ms、20秒)をして反射性に副交感神経血管拡張繊維を興奮させ下顎口唇、口蓋の血流をレーザードプラー血流計で測定した。イソフルラン、ハロセン、セボフルラン、エンフルランによる副交感神経血管拡張反応の50%抑制はそれぞれ0.94、0.82、1.74、2.0%の濃度であった。これらの吸入麻酔薬の1MAC(minimum alveolar concentration)は1.6、1.2、2.6、2.4%であった。ID_<50>/MACは0.59、0.68、0.67、0.83(平均0.69±0.1)と大体類似した値を示した。これらの実験結果は吸入麻酔薬は体性-体性運動反射の抑制よりも体性-副交感神経反射をより鋭敏に抑制することが判明した。
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