研究課題/領域番号 |
09557181
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
化学系薬学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
落合 正仁 徳島大学, 薬学部, 教授 (50127065)
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研究分担者 |
大野 左千雄 マルコ製薬株式会社, 創薬研究所, 所長
渋谷 雅之 徳島大学, 薬学部, 教授 (40027066)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
11,700千円 (直接経費: 11,700千円)
1999年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
1998年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
1997年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
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キーワード | 超原子価化合物 / 有機ヨウ素化合物 / 抗真菌活性 / アルキニルヨーダン / アルケニルヨーダン / DNA切断活性 / エンジイン / ラジカル / 超原子価 |
研究概要 |
超原子価アルケニルヨーダン及びアルキニルヨーダンの抗菌活性などを調べ、抗真菌化学療法剤や抗癌剤を開発することが目的である。種々のアルケニル、アルキニルヨーダンを合成してその抗菌活性を調べたところ、直鎖のオクチル基を有するアルケニルヨーダンやアルキニルヨーダンが白癬菌やMicrosporumに対してアゾール系抗真菌剤であるケトコナゾールに勝るとも劣らない活性を示すことを見出した。 アルキニルヨーダンのDNA切断活性も検討した。切断強度の測定には超螺旋構造を持つプラスミドCoI EI DNAを用い、プラスミドDNAの構造変化を観測できる電気泳動法で測定した。アルキニル基の炭素数が10のアルキニルヨーダンが強いDNA切断活性を示したが、側鎖の炭素数を減らしたエチニル及びプロピニルヨーダンがより強い活性を示すことが明かとなった。 エンジイン系構成物質は、強力な抗がん活性と特異な化学構造を有することから、多くの注目を集めている。その作用機作として、エンジイン部分からの炭素ラジカルの発生を発端とするDNAの切断という機構が推定されている。有用な人工エンジインモデルの開発のため、エン部分に芳香環を持つ化合物を設計し、分子内水酸基による環形成反応をトリガーとするモデル、エステルの加水分解をトリガーとするモデル、およびビタミンB6補酵素との反応によりビラジカルを生成するモデルを開発した。
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