研究課題/領域番号 |
09557202
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
医薬分子機能学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
堤 康央 大阪大学, 薬学研究科, 助手 (50263306)
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研究分担者 |
真弓 忠範 大阪大学, 薬学研究科, 教授 (00098485)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
1998年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1997年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
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キーワード | 細胞性製剤 / APAカプセル / 免疫隔離 / DDS |
研究概要 |
次世代の薬物治療を目指した細胞性製剤の開発研究に関して検討を行い,以下の結論を得た。1.アガロースマイクロビーズはアガロース濃度を、アルギン酸-ポリ(L)リジン-アルギン酸(APA)マイクロカプセルはポリ(L)リジンの分子量をそれぞれ変化させることで、物質透過性・強度等の特性が異なる高分子担体の調製が可能であることを明らかとした。また、カプセル強度に主眼をおいたAPAマイクロカプセルの改良として、その調製段階でポリ(L)リジンおよびアルギン酸による処理を2回ずつ行う方法を提示し、従来よりも強度に優れたAPAマイクロカプセルの調製に成功した。今後、より詳細な調製条件の検討あるいは他の物質による修飾方法の探索を行うことで、固定化細胞の産生・分泌する生理活性物質の分子サイズ、あるいは固定化細胞の生体への投与部位等に合わせた最適な高分子担体の選択が可能であることが示唆された。2. 高分子担体に封入した抗ヒトインターロイキン-6モノクローナル抗体(SK2 mAb)産生細胞(SK2細胞)を腹腔内に投与することで、ヒトインターロイキン-6トランスジェニックマウスのlgG1プラズマサイトーシスおよびメサンギウム細胞増殖性糸球体腎炎の発症抑制と、それに伴う生存日数の延長が達成されることを明らかとした。これは、生理活性物質を産生・分泌する細胞自身を疾病治療に応用可能であることを示しており、細胞性製剤ともいうべき新規投与剤形を提示することができた。
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