研究課題/領域番号 |
09557208
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
応用薬理学・医療系薬学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
中山 佳都夫 北海道大学, 大学院・薬学研究科, 助手 (20261323)
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研究分担者 |
藤田 健一 北海道大学, 大学院・薬学研究科, 助手 (60281820)
鎌滝 哲也 北海道大学, 大学院・薬学研究科, 教授 (00009177)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
1998年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1997年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
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キーワード | CYP3A7 / HITECマウス / 胎児特異的 / アフラトキシンB1 / 代謝的活性化 / 突然変異検出系 / チトクロームP450 / アフラトキシンB_1 |
研究概要 |
当研究グループが作出した胎児特異的チトクロームP450であるCYP3A7のトランスジェニックマウス(CYP3A7トランスジェニックマウス)と突然変異を検出できるHITECマウスを交配し、CYP3A7導入HITECマウス(CYP3A7/HITECマウス)を作出した。CYP3A7トランスジェニックマウスにはCYP3A7が発現する臓器が異なる6系統が存在する。それらのうち肝臓、小腸、脾臓および精巣で発現が認められるM10系マウスおよびM2系マウスをHITECマウスと交配し、CYP3A7/HITECマウスを作出した。なお、M2系マウスは肝臓を除いて、腎臓、小腸、脾臓などの臓器でCYP3A7の発現が認められる。 CYP3A7/HITECマウスを用いて、CYP3A7によって代謝的に活性化されることがin vitroで明らかにされているアフラトキシンB_1(AFB_1)の作用をin vivoで解析した。CYP3A7/HITECマウスにAFB_1を8mg/kgの割合で腹腔内投与して2週間後に臓器を摘出し、変異発生頻度を調べた。その結果、M10/HITECマウスでは、CYP3A7が発現している小腸でHITECマウスと比較して変異発生頻度が有意に上昇していた。一方、CYP3A7が発現していない腎臓では変異発生頻度に差は認められなかった。さらに、M2/HITECマウスでは、CYP3A7が発現している腎臓でHITECマウスと比較して変異発生頻度が2倍に上昇した。これらの結果より、in vivoにおいてもCYP3A7がAFB_1を代謝的に活性化することが示唆された。また、CYP3A7/HITECマウスのin vivoでの毒性試験における有用性が示された。
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